インドは古くから文明が起こり、様々な民族が移り住んできました。
南インドを中心にドラヴィダ人、北インドを中心にアーリア人、
東にはベンガル人、北東インドにはモンゴロイド。
そして、植民地だった影響で、ヨーロッパ系の白人も一部おり、
西の方にはペルシャ系やアラブ系もいます。
また、ロマと呼ばれるジプシーは北インドから来たと言われています。
このカオスなインド社会において、3つの深刻な差別問題を紹介したいと思います。
1.北インド人と南インド人の問題
他2つに比べたら大きな問題ではないのですが、
基本的に北インド人と南インド人はお互いを好んでいない人がおり、
悪口を言い合っています。
よく聞く話ですが、
北インド人は南インド人のことを黒いという理由で差別し、
南インド人は北インド人のことを教育を受けていない
と批判します。
低い次元の話ですが、南インド人に若干分がありそうです(笑)。
2.北東インド人に対する差別
北東インド人はモンゴロイド系である為、
東アジア人と似ています。
インド人は中国に対してよい印象を持っていない為、
北東インド人が中国人に似ているという理由で、
差別の対象になることもあります。
(中印国境紛争での中国の侵略が原因)
これは、次回以降紹介します。
(写真は、デリーメトロ内でアフリカ人をリンチしようとする大勢のインド人。)
3.アフリカ人に対する差別
最近深刻な問題になっているのが、アフリカ人に対する差別です。
現在インドにはたくさんのアフリカ人が暮らしています。
この動画は、昨日30日にデリーのあるメトロで起きた事件の一部です。
(動画は、デリーメトロ内でアフリカ人をリンチしようとする大勢のインド人。)
動画を見る限り、警察が来るまで誰も助けようとしません。
前に取り上げたデリーの動物園の話(関連記事参照)と共通しますが、
何も行動を起こさず、ただ撮影を続けている人が数人いたことは、
同じ人間として驚くばかりです。
皮肉なことに、暴力を振るわれたアフリカ人がいた場所には「Delhi Police」の文字が。
もちろん警察はいませんでした。
「黒いから。」
「インドより発展が遅れているから。」
こんな理由で差別してはいけないことは小学生だって知っているはずです。
友人のアフリカ人に聞いたところ、
自分の国にもたくさんインド人はいるが、
こんな差別はなく、仲良く暮らしているようです。
ただ、その友人は以前部屋を借りてた大家に、
突然何か言いがかりをつけられて、
夜に門を開けてもらえなかったことがあったようです。
彼らは精神的な暴力や、ちょっとした嫌がらせに日々あっています。
全てのインド人がそうではないことは強調しておきますが、
一部の人はなんではわかっているのに、
このような非常識な行動に出てしまうのでしょうか。
正直理由はまだよくわかっていませんが、
逆にわたしたちはどうしてこのような行動をしないのかを考えてみました。
その一つの答えが「道徳」だと思います。
「道徳」は、小学校の授業の中で一番つまらない授業でした。
理由は、「当たり前すぎる。」
「こういうことをしたら相手はどう思うか。」
「なんでこういうことをしてしまったのか。」
「今後はどうしたらいいのか。」
「どうやったら事前にこの出来事を防ぐことができたか。」
答えは簡単です。
普通に考えたら自然と出てくるからです。
こんなことは勉強しなくてもわかると当時は思っていました。
でも、無駄ではありませんでした。
当たり前だけど、当たり前なことを当たり前なものとして勉強することは、
非常に重要なことではないかと、最近つくづく実感します。
インドはびっくりすることが多いのですが(もう慣れましたが笑)、
その中で色々なことを考えられるので、
とりあえずインドに感謝して、今回は終わりにしたいと思います。
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