【インド】インド宗教指導者のレイプ判決に対する暴動よりー「羊の群れ」の国民性 Vol.230

最近、北インドを賑わしている騒動があります。

2017年8月25日に、インドの宗教指導者である、

セイント・ドクター・グルミート・ラーム・ラヒム・シン・ジー・インサーン氏

(Saint Dr. Gurmeet Ram Rahim Singh Ji Insan)

の女性信者2名に対するレイプ事件の有罪判決が発表されました。(名前長っ笑)

 

それを受けて、判決を不服とする一部の支持者が暴徒化し、警察と衝突し、

30名が死亡、80名が負傷する事件となりました。

 

(写真は、映画の発表会でピースするラーム・ラヒム氏。)

 

判決が下されたハリヤナ州パンチクラ(Panchkula)には、

「20万人以上」が集まったと言われています。

 

また、これを受けて、一部の地区に対し、刑事手続法第144条に基づき,

「公共の場所における5名以上の集会の禁止」措置が発出されています。

 

また、携帯電話のインターネットも一部の地区では、

「8月29日午前中まで使用不可」という措置まで取る異例の事態となっております。

 

(写真は、自分の歌を歌うラーム・ラヒム氏。)

 

その後、ハリヤナ州Rohtak(ロタック)の地方裁判所での判決は、

「有罪懲役20年」という重い刑罰となりました。

 

(写真は、映画の宣伝でバイクに乗るラーム・ラヒム氏。)

 

彼が代表である「Dera Sacha Sauda」の信者は世界中に「6000万人以上」いると

言われており、彼を「生きる神様」とまで拝めている人たちもいます。

 

「一体、このセイント・ドクター・グルミート・ラーム・ラヒム・シン・ジー・インサーン氏とは、

どういう人物なのか?」

 

公式ホームページには、彼を紹介するキャッチフレーズがいくつか挙げられていました。

 

・スピリチュアルな聖人(Spiritual Saint)

・作家(Writer)

・音楽家(Musician)

・歌手(Singer)

・監督(Director)

・科学者(Scientist)

・フェミニスト(Feminist)

・青年の象徴(Youth Icon)

・弁論術(Oratorical Skills)

・文筆才能(Literary Telent)

・高等医療技術(Superb Medic)

・スポーツマン(Sportsman)

・栄養士(Nutritionist)

・社会改革者(Social Reformer)

・冒険愛(Love of Adventure)

・メロディの皇帝(Emperor of Melodies)

 

こんなに肩書きが多い人なんて、滅多にいません。

 

そして、次で最後となる肩書きは、

 

「レイプ犯(Rapist)」です(笑)。

 

さて、一旦こういった事件が起き始めると、

色んな場所で、同じような暴動が起き始めます。

 

そして、関係ない人まで暴動に参加することもしばしばです。

 

以前、アフリカ人のリンチ事件を話しましたが、

全然関係ない人まで、なぜかリンチに加わったりします。

 

【インド】インドの差別問題ー最近のナイジェリア人学生暴行事件より Vol.213

2017.04.01

 

「なぜ、インド人がこのような行動に出るのか」

インド人の国民性の特性を、自分なりに二つ考えてみました。

 

1、Chalta Hai(チャルタ ヘェ)

「どうにかなる」という意味です。

物事の後先をあまり考えず、とりあえず何かし始めてしまいます。

 

あまりにこの考えがインド全土に浸透しているため、

今年のモディ首相の独立記念日でのスピーチでは、

「Chalta Hai」ではなく、

「Badal Sakta Hai(バダル サクタ ヘェ)(変わるかもしれない)」

という態度が重要であることを強調していました。

 

 

2、Bhed Chaal(ベル チャル)

「羊が群がる」という意味ですが、別の表現では「Blind following」とも言われます。

つまり、動画だとこんな感じです。

(動画は、羊の群がる映像。)

 

この動画を見ると、笑ってしまうかもしれませんが、

一事が万事、インド人はこんな感じです。

 

他の例を出すと、インド人高校生に「なんでエンジニアを目指すの」と聞くと、

大半の人から「みんなが目指しているから」という答えがかえってきます。

 

インド人の国民性は、

「深く考える訓練を受けていないため、他に非常に流されやすい」と、言えるでしょう。

 

政治家からしたら、非常に扱いやすいですが、

「一度熱くなると、みんなで一緒に熱くなってしまう」ため、

なかなか冷めません。

 

それにしても、ラーム・ラヒム氏、どこから見ても「麻原◯晃」にしか見えません笑

 

(写真は、イベントでケーキカットをするラーム・ラヒム氏。)

 

<参考資料>

Dera Sacha Sauda 公式ホームページ

https://www.saintdrmsginsan.me/

 

音楽「Love Charger」

 

映画「Jattu Engineer」予告編

 

映画「HIND KA NAPAK KO JAWAB – MSG LIONHEART -2」予告編

 

映画「MSG-2 The Messenger」予告編

 

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