コロナ禍でタンゴのイベントをやるなら、人数制限は必須!人数制限しない理由を考えてみよう Vol.441

この文章自体は21年2月ごろに一度書いて、8月に書き直したものです。色々忙しくて、投稿する機会を失っていましたが、1年経った今でも状況は何も変わらないので、看過できず、公開してみようと思いました。

この文章は私一個人の意見で、どれ(もしくは誰)が正しい間違いと判断をして、個人を否定するつもりはありません。しかし、タンゴに関わる全ての人に、こういう状況をどうしたら良いのか、考えてもらうキッカケになればと思っています。

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これは半年ぐらい耐えて耐えて、ようやく言葉にしてみたので、少々過激な表現となっていること、ご了承ください。

これは、アルゼンチンタンゴというペアダンスの中で起きていることですが、決してタンゴだけの話ではありません。社交ダンスでも、サルサでも、バチャータでも起きていることです。

ペアダンスはどうやっても三密になりがちなので、非常に注意しながら、行わないと、業界全体が停滞してしまいますが、平和ボケしている人もいます。

そんな人たちの行動を、参加者側の皆さんが再度評価する、良い機会にできればと思います!

これは、私だけが思っていることではなく、色んな方から聞いたことです。今のご時世、こういうイベントに行くこと自体に多少の背徳感を覚える人もいるため、公に言えなかったり、または言う場所がなかったりするので、彼らの代弁も兼ねて、この問題を説明して、皆さんに提起してみます。

まずは、結論を言うと、

「タンゴのイベントをやるなら、人数制限は必須!人数制限をしない理由を考えて、ちゃんとイベント選ぼう!」

以上です。

人数制限をしない理由がわかっている方は、これ以上読んでいただく必要はございません。

さて、ここでの「イベント」とは、タンゴの場合、「クラスやプラクティカ、ミロンガなど」を指します。

エンターテイメント業界は、コロナの影響を大きく受けてきましたが、感染症対策を徹底することで、少しずつ再開してきました。その中で大きなポイントとなっているのが、「人数制限」です。

私の大好きな相撲でも、2021年に両国で再開した時は4分の1ぐらいしか入れていませんでした。そのあと、半分になり、少しずつ人数制限を緩和してきています。

私がよく行くパン屋さんは、とても小さいのですが、3名までの人数制限しています。もちろん小さいから3名しか入れませんが、それ以上になると密になると考えて、人数制限しているようです。

つまり、規模の大小に関わらず、人数制限をするのは、当たり前だと私は思っています。

タンゴダンスに話を移すと、大半のスタジオは、マスク着用を義務にしたり、入場時に手指を消毒したり、予約制にしたり、人数制限したり、連絡先を書いてもらったりして、最大限感染症対策に取り組んでいます。これらの対策は、お金もかかるし、時間もかかるし、面倒なだけで、いいことはありません。しかし、それでもそれを行うのは、イベントを主催する責任があるからです。

それをどこまで行うか、例えば、フェイスシールドをするか、手袋をつけるか、参加人数を4人までにするか、8人までにするか、は、個人の考え方次第なので、良い悪いを判断する必要はないでしょう。なぜなら、これが正しい、という基準が定まっていないからです。

なので、現在では、色んなイベントが行われていますし、それは普通だと思います。感染症対策をする限り、誰もそれを止める権利はないし、むしろ経済活動を止めないためにも、行うべきだと思います。

但し、その感染症対策の一つとして、「人数制限は必須」だと思っています。

なぜなら、「人数制限をしない理由がない」からです。かつ、「人数制限」はエンターテイメント業界では、誰もが行なっている必須対策だからです。特に屋内では尚更です。

いくら十分に換気したところで、そもそも人数が多くて、密になっていれば、それだけ感染の可能性が高いことは明白です。それを自分たちで防げるのが、人数制限です。

では、「なぜ人数制限をしないのでしょうか」

自分たちですぐに簡単にできる、効果的な感染症対策です。参加者のことを考えたら、しない理由がありません。

だからこそ、主催者の方に聞いてみましょう。

「なんで人数制限しないのですか?」

私が聞いた中で、この答えに明確に答えられる人はいませんでした。

なぜなら、「人数制限をしない理由がないから」

では、「なぜそれでも人数制限しないのか?」

理由は以下の二つが考えられます。

  1. 儲からないから
  2. 面倒くさいから

1、儲からないから、人数無制限!

一つ目の理由は、「人数制限しないと儲からない」からです。スタジオを持つ方は、スタジオでクラスターが発生したら、死活問題となるため、スタジオの人数制限を行なっています。

「人数無制限」は、スタジオを持っていない人が主催するイベントで多くみられます。スタジオを借りる側のに、スタジオ側より無責任な行動をして、良いのでしょうか。一方で、たいていその人たちに貸すスタジオ側も実は、そのスタジオの他のイベントでも、人数制限していなかったりします。そしたら自業自得です。しかし、大半のスタジオでは、スタジオでクラスターを発生させないためにも、人数制限しながら、必死にスタジオを経営しています。

では、スタジオを持っていない人もそのイベント開催を生業としているから、人数制限はしなくてもいいのか?

それは間違いです。

なぜなら、他のスタジオは常識的な感染ルールに従いながら、人数を増やしたくても増やせずに、耐えながら、スタジオ経営しているのに、彼らは、「それでは儲からない」「人をできるだけ参加させたい」という一心で、人数制限せずお金儲けに走るのは、一生懸命スタジオ経営しながら、生計を立てている人たちに失礼ではないでしょうか。しかも、人数制限しないことが、参加する方の感染率の上昇にもつながるので、本当の意味で、参加者を大切にしているのでしょうか。

例)

・人数制限有のクラス(1時間)の場合、 

3000(レッスン代) x 10(人数) – 10000(スタジオ代、諸経費)=   20,000

・人数制限無のミロンガ(3時間)の場合、

 2000(ミロンガ代) x 70(人数) – 20000(スタジオ代、諸経費) = 120,000

さらに、巧妙なのは、人数無制限や予約不要だと、当日暇になった人や、他のイベントが満席で行けなかった人が、集まりやすい構造にもなっています。つまり、他が人数制限していればいるほど、人数制限していないところに集まりやすくなります。これも考えてのことなら、さらにタチが悪いです。

改めて、「お金儲け」と「参加者への配慮」、どちらが大事なのでしょうか。

残念ながら、このような無責任な方がいることは事実です。

 

2、面倒臭いから、人数無制限!

二つ目は、「面倒臭い」からです。私もコロナ禍で、練習会やミロンガを開催しているから、よく分かりますが、かなり面倒臭いです。特に、「人数制限」するために行う予約だったり、対策の一環で連絡先を収集したり、手指消毒をしてもらったり、換気したりすることは今までになかったため、一手間二手間かかります。

でもなぜこういう面倒臭いことをするかというと、参加者のためであり、スタジオのためであります。これは主催者側の配慮として、非常に重要です。

 

  

以上は二つの大きな理由です。

ビックリしませんか?他に理由があれば、ぜひ個人的に教えて頂きたいです。

 

某タンゴイベントは、予約制で人数制限などをして、感染症対策をしていましたが、それでも陽性者が出ていたようです。これは仕方ないことです。しかし、素晴らしいと思ったのは、陽性者がいたことを公表していることです。予約制で人数制限をしているからこそ、公表できるのだと思います。

 

では、人数制限すらしない、無責任な主催者が開催するイベントで、陽性者が出たとしても、彼らは公表するでしょうか?よく考えてみてください。

「あんなに人が密集していたから(人数制限しなかったから)陽性者が出たのだろう!」と非難されることが容易に推定されますよね。人数制限してなかったら、それには反論できません。そして人が離れていき、儲からなくなります。なので、、、

 

この件を、知り合いの先生に相談してみました。先生たちは人数制限を強制することではできないが、由々しき問題だと言っていました。実際に、人数無制限でやっていたスタジオが、誰かにチクられて、警察がやってきて、それから人数を制限する様になった、というケースもあったようです。

 

みんな大変な状況なのに、彼らだけ美味しい蜜を吸っています。そして、そういう場所には、同じような人が集まってしまいます。彼らは彼らなりの事情があるのかもしれません。しかし、我々は彼らを止める手立てはありません。みんなで一緒に耐えながら、頑張って、タンゴ界を盛り上げていくことはできないのでしょうか?

 

おそらく、これを主催者側が見ても、考えは変わらないので、あとは参加者が決めることです。

なので、彼らの真意を理解し、本当にそこに行く必要があるのか、再度考えて、行動していただければ幸いです。

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と、昨年8月にここまで書いていました。

今も全く同じ考えです。

その後、一部の主催者には直接、私の考えをお伝えしておりますが、1年以上変わっていません。それは彼らのポリシーであり、彼らには彼らの事情があるから、仕方ない部分もあります。

だからこそ、しっかりと自分の意見を公表しようと思いました。

 

3、「ミロンガ」という言葉はダメ?

あと、感染状況が悪化している時に限って、「ミロンガ」という言葉を避ける傾向にあります。

「ミロンガ」じゃないけど、実質ミロンガを開催しているところもあります。

感染症対策をしているはずなのに、なんで堂々とミロンガを開催していると言えないのでしょうか。

隠すぐらいなら、やらない方がマシです。もしくは内輪でやってください。

この行動や態度が、「コロナ禍では、ミロンガを開催してはいけない」という変な雰囲気を作り出し、現在も一生懸命感染症対策を徹底しながら、ミロンガを開催している人たちに大変失礼です。

政府の指針に反することをしていない限り、堂々と公言すべきだと思います。

主催者として、物事の本質を理解してもらい、本末転倒な行動は避けて頂きたいと切に思います。

 

 

以上です。

 

YouTubeでも、タンゴやアルゼンチンの情報を配信しています。

OpenSeaにて、タンゴ動画をNFT化してみました。