アフリカ人(ナイジェリア人)に対する暴行事件が、また起きてしまいました。
2014年にデリーメトロで起きた暴行事件がまだ記憶に新しいですが、
今回はデリー近郊の「ショッピングモール」の中です。
今回の事件には、背景があります。
10代のあるインド人青年が、ドラッグが原因で死亡、
そのドラッグを密売していたのが、あるナイジェリア人数名ではないかという
「疑惑」が広がっていました。
そんな最中、そんな事件と無関係のナイジェリア人の学生が数名、
デリー近郊のショッピングモールに買い物していたところ、
インド人からの暴行に遭いました。
その衝撃的なビデオが、以下のリンクで閲覧可能です。
Nigerians Attacked: Sushma Swaraj Promises Action, Speaks to UP CM
(動画は、アフリカ人に暴行を加えるインド人。)
これを見ると、全く関係なさそうなインド人も中に入って、
ナイジェリア人に暴行を加えているように見えます。
警察も介入する様子もなく、インド人たちは椅子や金属を手に持ち、
叩き続けています。
普段はガンディーの非暴力の教えを守って、比較的温厚なインド人ですが、
こういった集団心理が一度働くと、ぞっとするぐらい歯止めが効かず、
非常に暴力的な民族に変貌します。
![](http://kaz4649.com/wp/wp-content/uploads/2018/03/african-in-india-1-300x158.jpg)
(写真は、被害者のナイジェリア人学生の一人。)
暴力は憎しみしか生み出さず、どんな理由であれ、すべきではありません。
前にアフリカ人の友人が
「自分たちの国では、外国人に対して敬意を持って歓迎し、
皆で仲良くしているのに、インドでこのような差別を受けて、非常に悲しい。」
と、話していました。
歴史的に長い間、インドとアフリカには人種交流があり、インド亜大陸の各帝国が、
アフリカ大陸から、兵士や護衛としてアフリカ人を雇っていたり、
インドがイギリスに植民地化された後は、イギリスがインド人をアフリカ大陸に送り、
彼らを要職に就かしていたため、
アフリカ人を下に見る傾向があることは否定できません。
しかし、今や21世紀。二度とこのようなことは起きてほしくないです。
さて、余談ですが、実はグジャラート州の一地域に、
400年以上前からインドに住んでいるアフリカ人のコミュニティーがあります。
What is it like being black in India? BBC News
(動画は、インドに住むアフリカ移民の特集。)
当たり前ですが、彼らはすでにインド人であり、アフリカに戻る気もありません。
ヒンディー語もとても流暢で、ちょっと違和感がありますが、、、笑
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