日々何かが起きるインドですが、
今回は最近問題となっている事件を紹介したいと思います。
これは今週火曜23日に起きたデリーの動物園での事件です。
フェンスを乗り越えた青年が虎に襲われ、殺されました。
当時近くに警備員がおらず、麻酔銃もありませんでした。わずか5分の出来事でした。
(写真は、事件当時の様子。)
以下のリンクは観光客が撮影した本当の映像です。
これは未検閲ですぐに消去されかねない本当に衝撃的な映像なので、
注意してください。
動物園側の緊急時対応の遅さや、犠牲者の行動に対して、批判が相次ぎましたが、
わたしはそれよりも、「周りの観光客の反応や対応」に言葉を失いました。
しかも、周りの観光客の反応に対する批判が非常に少ないことは、
つまり、「インド社会がこれをよし(もしくは仕方ない)とする風潮」である
ということであり、強烈に違和感を感じています。
わたしは悲惨すぎる映像で直視できませんでしたが、
驚くことにこのビデオの撮影者は
「全く動揺することもなく、淡々と撮影を続けています。」
映像を見る限り、1,2名の叫んでいる声は聞こえますが、
「周りの観光客は何もする様子はなく、ただ状況を見ているだけです。」
(ニュースを見る限り、石を投げていた人もいたようです。)
自分がその場にいたら、どうやってその男性を助けるか、
どうやって虎を男性から離れさせるかを考え、
ロープを探したり、虎に石を投げたり、助けを呼んだりしたと思います。
少なくとも、この撮影者や周りの観光客のように冷静でいられるはずがありません。
この事件を知ったのは、寮の食堂のテレビででした。
映像の一部が放映されていて、わたしは直視できませんでしたが、
周りのインド人たちはまるで映画の一コマを見ているかのように、
映像にくぎ付けになっていました。
事件発生2日後、動物園側の対応として、
「警備員を1名から2名に増やすこと」と、
「6フィート(約180センチ)のフェンスを設けること」を決めたようですが、
個人的には、「当時の観光客を始めとする全インド国民を
再教育しなければならない」気がします。
もう一つ興味深い映像を紹介します。
これは、「社会実験」の一環で、
レコーダーに録音された女性の悲鳴、男性の荒げる声(レイプを想定)を、
スモークガラスの車の中から再生して、
通りかかる人たちの反応を見たものです。
動画を見ると一目瞭然ですが、
「わかっているが、自分には関係ないので行動に移さない」
という人がたくさんいるようです。
もちろん、全ての人がそうではなく、車のドアを開けようとしたり、
警察に連絡しようとしたりするインド人もいたようですが。
インドにいると、これらがまさに「一事が万事である」と思ってしまいますが、
「わかっているが、、、」と「自分には関係ない」は、
インド人を理解する上で非常に重要なポイントだと考えています。
もちろん、お互い理解し合えるようなインド人も
たくさんいる(人口多いですから笑)と信じています。
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