【アルゼンチンタンゴ】今、タンゴの聖地「Caminito(カミニート)」で起こっている揉め事 Vol.384

ブエノスアイレスの「ボカ地区」と言えば、

「タンゴの聖地・カニミート」と、「ボカ・ジュニアーズ」で有名で、

たくさんの観光客で賑わっています。

 

特に「カミニート」では、

タンゴのダンサーたちと、タンゴのポーズを一緒に取れたり、

実際のダンスを見たりできます。

 

そんな中、「La Unión de Bailarines de Tango」

という組織が、ストライキを始めました。

これは、

「カミニートにある、数軒のレストランでのタンゴのダンスをやめる」

といったものです。

 

ここで、ストリートタンゴダンサーとして

お金を稼ぐ人たちの現状を伝えます。

 

彼らは正規雇用でもなんでもないので、

基本的にその場での現金支給で、

「400ペソ(現時点)+軽食+投げ銭(チップ)」というパターンが一般的です。

 

固定給の400ペソは、日本円で「約730円(2019年12月1日時点)」で、

あってないようなもので、

基本的には自分のダンスで、観客を魅了して、チップ(投げ銭)で稼ぐ必要があります。

 

しかし、彼らの労働環境は決して良いとは言えません。

あるレストランの例を挙げると、

・10:30から18:00までが労働時間だが、十分な休みを与えられない

・チップをもらいにいく機会を1時間に一回しか与えられない

・十分な食事を与えられない

・客がレストラン側に支払うダンスショーのサービス料(15%)がダンサー側に還元されていない

 

仕事なので、真夏でも、大雨でも、客がいなくても。踊ります。

 

友人に聞いたところ、

チップの相場は、1日で1200-1500ペソらしいので、

1500ペソもらったとしても、

7時間半の労働で、1900ペソ(約3500円)で、

時給に換算すると「約470円」で、かつ、肉体的・精神的な疲労を考えると、

決して良好な環境とは言えません。

 

根本的な問題は、オーナー側のダンサーに対する態度や扱いであり、

ダンサーを明らかに尊重していなかったため、

ダンサー側が具体的な行動を起こしました。

 

これは新聞の記事としても、取り上げられています。

https://telefenoticias.com.ar/actualidad/bailarines-de-tango-denuncian-precarizacion-laboral-y-maltrato-en-bares-de-caminito/?fbclid=IwAR3chrn6iitzRtOzA5w1OSdd79x0wTcxtwB7sR4U-levHlEbiIzb-U5AE_o

 

現在では、ネット上で色んなダンサーが拡散して、

たくさんの人に現状が知られています。

 

#yoapoyoalosbailarinesdecaminito

#eltangonosemancha

 

一刻も早く、環境が改善されることを期待しています。

 

 

以上です。

 


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