「ルハン(Luján)」は、ブエノスアイレス市から北西に約68km離れた、ブエノスアイレス州にある一つの都市です。町のシンボルは、中心にある「バシリカ大聖堂(Basílica de Nuestra Señora de Luján)」で、その中に安置されている「ルハンの聖母(Virgen de Luján)」が、非常に有名です。水色と白色の2色のカラーが特徴的ですが、なんかアルゼンチン国旗を彷彿させます。
YouTubeでも同じような内容を紹介しています。
毎年、年に一回の大巡礼が行われ、ブエノスアイレス市からルハンの大聖堂まで、たくさんの人たちが歩きます。今回(2019年)は、この巡礼に参加してみました。
2019年の今回は、巡礼日が10月5日でした。しかし、出発地点の「Liniers」から、到着地点の「大聖堂」まで、全て歩いて、巡礼をすると、約16時間(休憩含まず)はかかると言われているので、10月5日のお昼ごろまでに到着するためには、少なくとも前日の夜から出発する必要があります。
ということで、友達と相談した結果、全ての道のり(約68km)を歩くことを早々に断念し、ブエノスアイレス市から列車に乗って、途中で下車し、そこから巡礼のために歩くことにしました。
こちらが、時間と距離を示した全工程です。
もちろん、敬虔な巡礼者たちは全て歩きますが、車やバス、列車、自転車などで巡礼する人たちもいます。やはり、68kmは結構な距離です。例えば、東京の日比谷公園から、小田原市、秩父市、館林市、小山市、石岡市、香取市、南房総市までの距離なので、歩くとなると覚悟が必要です。
巡礼者がかなり多いことから、巡礼ルートをちゃんと歩いていれば、夜の移動でも、身の危険はないようです。この巡礼に合わせて、警察も配備されます。
色々と調べた結果、ブエノスアイレス市からルハンまでをつなぐ、「Sarmientoライン」という列車に乗り、「General Rodriguez(ヘネラル・ロドリゲス)」駅で下車し、そこから約17km歩くことにしました。約4時間半の歩行で、巡礼初心者にはちょうど良さそうです。
ブエノスアイレス市と郊外をつなぐ、列車は、基本的に24時間営業しているので、早朝にブエノスアイレス市を出発することにしました。
Sarmientoラインの列車の始発駅は、「オンセ(Once)」という、治安の悪さで有名な地区ですが、その日のその時間帯は、安全でした。
<5:30ごろ>友人とオンセ駅で待ち合わせ。他にも乗車する人がたくさんいました。
<5:41>オンセ駅出発
<6:46>モレノ(Moreno)駅到着
ここで乗り換えが必要です。
<6:58>モレノ駅出発
乗り換え後の列車はマイナーなのか、車両も古く、車両数も少なかったです。
<7:24>ヘネラル・ロドリゲス駅到着
いよいよ、巡礼の開始!
早くも、聖母が現れました。
道を歩いていると、露天がたくさんありました。
こちらは、食べ物・飲み物などを売っています。
あとはただ、ひたすら歩きます。
<9:30ごろ>やっと、道のりの半分まできましたールハンまで残り8km!
聖母像はチェックポイントのように、一定の距離ごとに置かれています。
道に神父さんがいました。
大聖堂に近づくにつれて、聖母系のアイテムを売っているお店が増えます。
だんたんと、周りの景観が変わってきました。
<12時ちょっと前>ルハンの大聖堂に到着!!!
ついに、大聖堂とご対面です。
そのまま、中に突入します。
聖なる水を汲んでいる人たち。
大聖堂を正面から見ると、迫力があります。
みんな巡礼の長旅で、道端で休憩しています。
大聖堂の周りは、広場になっていて、大音量でクリスチャンミュージックが流れていました。
夕方になると、おそらくライブが始まって、盛り上がるようでしたが、そんな時間まで待てないので、市内をブラブラしました。
大聖堂近くのアサードのお店で、炭火で焼いたチョリソーをパンに挟んだ「チョリパン」を食べましたが、これが死ぬほど美味しかったです。
こんなオシャレなお店も発見。
帰りも歩く人たちもいましたが、ルハンから列車に乗ることを即決(笑)
帰りは爆睡で、あっという間にブエノスアイレス市に戻りました。
長かったけど、意味のある巡礼でした。
今回は巡礼が目的だったので、行きませんでしたが、実はルハンにはもう一つ有名な場所「ルハン動物園」があります。動物たちがヤク漬けになっていて、凶暴な動物たちも温厚で攻撃してこないので、間近で戯れることができることで、有名です。
次回はそちらをレポートしますので、お楽しみに!
以上です。
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