早くもアジア選手権が終わって、一ヶ月が経ちます。
月日が流れるのは本当に早いですね。
「え、なんか大会の最後が大変なことになってたみたいだけど、どうしたの?」
みたいなことを聞かれるのですが、
その場にいなかったので、よく分かりません笑
しかし、その後色んな人から情報を得て、すごく大変だったことが分かりました。
正直、その場にいなくて良かった笑
しかし、この騒動に対して、議論されたりして、盛り上がることはありませんでした。。。
その反応を見ていても、私は日本のタンゴ界が、非常に保守的だと感じます。
まず、意見を公に発言する人がほとんどいません。(私がなんとなく見ている限り)
多分、小さい狭いコミュニティーだから、否定的な発言をしてまでして、みんな嫌われたくないのでしょう。
発言しても、対象となっている組織や人が変わらないと思っているからかもしれません。
または、大会に参加している人は、大会の悪口を言ったら、大会側に嫌われて、いい成績を取るのが難しくなってしまう、と考えているでしょう。
もしくは、そこまでパッションをかけている人たちが、そもそもいないのかもしれません。(これが理由だったら、一番寂しい。。。)
こんな雰囲気だから、日本のタンゴはアジアからどんどん取り残されていってしまうと、思います。
タンゴ先進国だった日本が、2020年代にはタンゴ後進国になりかねません。(ダンスの領域に関して)
より良い選手権、より良い日本のタンゴコミュニティーを目指していくためには、建設的な議論が必要であり、主催者の中での議論だけでは限界があると思います。
ということで、今回は、日本のタンゴの将来のためにも、大会側の批判と、問題提起をバシバシ行っていきます。
私が感じる問題点は以下の2点です。
- 予選の審査結果の非公開
- 予選と準決勝の審査が正しく行われたか不透明
それぞれ解説してみます。
1、予選の審査結果を非公開
一番驚いたのは、「予選の審査結果が非公開である」ことでした。
以前、ブエノスアイレスで世界大会に初めて出場した時、予選落ちでしたが、自分はどのように評価されて、自分の位置が世界の中でどれくらいなのか、客観視できる良い機会でした。
しかし、ブエノスアイレスの本大会のルールを踏襲しているはずのアジア選手権で、予選の審査結果が公表されていませんでした。
みなさん、どんな理由だと思いますか?
主催者側に問い合わせましたが、
その理由が、、、、なんと、、、
「落選した方の特に下方の参加者の名誉も考えてあえて発表しない」
だけでした。
これ以外の理由はないようです。
これは全ての参加者を馬鹿にした発言だと思い、怒るどころか呆れてしまいました。
これは、誰でも主催者側に問い合わせれば、回答してもらえる内容だったので、敢えて公開しております。
プライバシーの観点からも、メールのやりとりは公表しませんが、
この点について、私が送ったメールをこちらに掲載しておきます。
コロナ禍での大会の開催、今まで以上に色々と気を遣わなければいけない部分等、大変なことが多かったとは思いますが、こうして大きな事故や怪我がなく、無事開催できたことを大変感謝しております。ありがとうございました。また、個人的には、今回参加できたことを、とても光栄に思っております。
一つだけ、意見というか、質問なのですが、アジア選手権の予選の審査結果はなぜ公表されないのでしょうか?
私は2019年ブエノスアイレスの世界大会に出場しましたが、予選、準決勝、決勝、全ての結果は公表されています。同じ基準で行うなら、アジア選手権の予選も公表されなければいけないと思いますが、アジア選手権の予選だけ、公表できない特別な理由があるのでしょうか?
もし特別な理由がなければ、なぜ公表されないのでしょうか?
万が一、予選での結果で審査に不服がある場合、点数が公表されずにどのように、抗議できるのか、不明です。今回、アジア選手権に初めて出たのですが、その点だけ非常に違和感を感じました。急ぎではないので、お時間のある時に、ご返信いただければ幸いです。
このメールの後に、先ほど述べた、呆れる理由を聞かされます。
その後、以下のように回答しました。
ご返信、ありがとうございます。採点方法に関しては、常に良いよりものを目指していけばいいと思うので、ブエノスアイレス側と話し合いながら、今後もより良い方法を進めていただければと思います。ただし、採点方法の話と、審査公表の話は別の問題です。
私が質問した点を貴方の返信内容で、回答してみると、「アジア選手権の予選だけ、公表できない特別な理由があるのでしょうか?」
→ない「もし特別な理由がなければ、なぜ公表されないのでしょうか?」
→「落選した方の特に下方の参加者の名誉も考えてあえて発表しない」
となるかと思います。もし本当に公表しない理由が「落選した方の特に下方の参加者の名誉も考えてあえて発表しない」だけなら、残念というか、非常に遺憾です。
審査結果を公表しないことこそが、参加した全ての人、特に予選で落選する参加者の半分以上の人たちに対して、大変に失礼だと思います。参加した方全員は、自分がどう評価されたのか、知る権利があるので、主催者側には公表の義務が発生すると思います。そして、その評価が公正になされたことを証明するために、審査結果を公表するわけで、予選・準決勝・決勝というカテゴリーで公表の有無を変えるのは、支離滅裂です。
採点方法に関しては、ブエノスアイレス側としっかり協議しているのに、それを発表する方法はアジア選手権側の独断で、判断するのは、矛盾していると思います。折角しっかり審査しているのに、それを公表しない理由がどこにあるか、分かりません。ブエノスアイレス側に「予選の審査は公表するな」と言われていれば、話は別です。
結果が公表されることによって、自分の現在のレベルを確認できて、毎年レベルアップに繋がっていくと、ポジティブに考えることはできないのでしょうか?名誉のためというなら、最初から出場しなければいい話で、主催者側が考える、勝手なお節介な話だと思います。審査があるので、順位がつくのは自明です。
以上を踏まえて、以下の質問があります。
1、予選では審査の数字すら公表しないで、採点が公正だと、どうやって、天命に誓えますか?公正な審査結果全ての公表と、最下位近辺の人への名誉の配慮が、主催者として、どちらの方が重要でしょうか?
2、ブエノスアイレス側には、最下位近辺の人への名誉の配慮という理由で、予選の採点を公表していないことを伝えて、了承を得ていますか?またはその事実を知っていますか?
もちろん、これから色んな話し合いが行われると思うので、決定が出るまで、しばらく待たせて頂きます。
(以下、中略)内部だけでの話し合いだと、どうしても、保守的な決定になりがちなので、こうした私たちのような、外圧を含めて、日本のタンゴ界全体がより良い方向になればと思い、予めメッセージさせて頂きました。
全ての結果の公表は、主催者側が公正な審査をしており、隠さず堂々と発表できる、という主催者側への良いイメージにつながると思いますので、今後のアジア選手権にもより多くの人が参加すると思いますし、私も胸を張って、大会参加を色んな人に勧められます。
私たち出場者も、今後のよりよい大会運営のために、大会運営側と何か協力できることがあれば、喜んでお手伝いさせて頂きますので、なんなりとお申し付けください。
取り急ぎ、今後の大会の発展のために、一意見を述べさせて頂きました。以上、よろしくお願いします。
その後、主催者側は、この2つの質問には答えず、大会関係者の中で、議題にあげるから、少し待っていて欲しいと、返答がありました。
もちろん、その後一ヶ月間、何も連絡はありませんし、ホームページでも更新はありません。
ブエノスアイレス側には、予選の審査結果を公表していないことを伝えて、許可をとっておらず、独自の判断で、審査内容を非公開にしておきながら、審査結果は公正だと言える人間が、この世界のどこに存在するのでしょうか。
至極、まともな返信を行っていると、私は思っているのですが、違和感がある方や反論のある方はぜひともご指摘ください。私のメールアドレス、Instagram、Twitterは公開しているので、ぜひ議論させてください。むしろ、そういうパッションのある方々と繋がりたいです。
2、予選と準決勝の審査が正しく行われたか不透明
決勝は4-6位の表彰者が間違って、アナウンスされたり、間違った賞状を渡されたり、結果発表時に一度スクリーンに映し出された表と最後に出された表が違い、複数の表存在していると思わせてもおかしくなかったり、、、(まあ私が最初にもらった賞状も、訂正されて送られてきた賞状も間違いがありましたが、もう訂正のお願いはしません。。。)発表にはすごく時間がかかり、途中で帰る人たちも続出するくらい、やばい雰囲気だったようです。
決勝は計算の不手際で散々だったようですが、問題はこれと同じようなことが予選と準決勝でも、あり得たのではないかと言うことです。
審査員だった人も、「予選と準決勝での計算ミスで、本来勝ち上がるべき人が落とされて、本来落とされる人が勝ち上がった可能性は否定できない」と言っていたようです。
同じように計算していたはず(というか、すべき)の予選・準決勝が全く問題なくて、決勝になっていきなり問題が発生することなんて、あるのでしょうか。
パソコンのトラブルという理由もありましたが、時すでに令和です。さらに、スライド・ソフトと計算式の連携が上手くいかなかったというのも、今の世の中では、あまり考えられません。
とはいえ、プロセスに恣意性があったかをチェックする機能は外部にはないので、ここで議論しても、時間の無駄ですが、決勝発表の悲惨な状態を持ってすれば、予選・準決勝でも問題があったのでは?と言われても、仕方ないでしょう。
しかも、予選の審査結果は非公開なので、何も確認する手立てがありません。これで審査が公正だったと、よく言えるなと思います。拍手。合掌。
3、その他
公表するつもりはありませんでしたが、これ以外にも、大会参加申請のプロセスに不手際があったり(メールで公開可)、大会参加者のチケットに含まれる席(2席分)は本当は2,000円なのに、9,600円だから、大会参加費はお買い得だという間違った情報を発信したり、(これに関しては私のメールでの指摘後、訂正の投稿がありましたが、本来削除されるべき箇所はずっとそのまま。)したことがありました。
それがあっての、当日の大混乱です。一事が万事とはまさにこのことだと思いました。
これを踏まえて、以下の質問をメールで主催者側に再度行いたいと思います。
- 予選では審査の数字すら公表しないで、採点が公正だと、どうやって、天命に誓えますか?公正な審査結果全ての公表と、最下位近辺の人への名誉の配慮が、主催者として、どちらの方が重要でしょうか?
- ブエノスアイレス側には、最下位近辺の人への名誉の配慮という理由で、予選の採点を公表していないことを伝えて、了承を得ていますか?またはその事実を知っていますか?
結果はこちらで発表します。
全ての結果の公表は、主催者側が公正な審査をしており、隠さず堂々と発表できる、という主催者側への良いイメージにつながるはずなのに、どうして主催者側がこのように考えられないのでしょうか。。。
このような指摘により、選手権がより良いものになっていって欲しいです。でないと、こんな面倒なことを、わざわざパソコンで打って、ブログに書いたりしません。
次回は、「「タンゴダンスアジア選手権2021」を振り返る(2) 参加者側の問題」というテーマで、名指ししませんが、参加者側をバシバシ切っていきたいと思います。
以上です。
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