「2021年にタンゴダンスアジア選手権は開催されるか」を考えてみる Vol.432

ブログがだいぶご無沙汰しておりました。

今回は、『2020年に中止となった「タンゴダンスアジア選手権」が今年2021年に開催されるのか』について、かなり勝手に考えてみました。

内情を何も知らないので、勝手な想像であること、含みおきください。

 

結論を述べると、予想では、

1、大会の中止

2、日本大会の開催

3、アジア大会の開催(延期?)

4、オンライン世界大会

だと思っています。数字は、可能性のある順番で並べてみました。

大会に向けて頑張っている人たちに水を差したいわけではなく、あくまで客観的に考えたらこうなっただけです。

 


1、大会の中止

2つの理由をあげてみます。

<日本政府の入国制限措置のリスク(人的リスク)>

水際対策措置として、感染が再拡大したり、変異ウイルスが発生したりした理由で、いきなり入国制限を行う可能性があります。

いくら主催者側が万全な対策を行っても、結局、日本に住んでいないアジア人が日本に入国できなければ、アジア大会の意味がありません。

仮に入国できたとしても、入国後2週間の隔離措置が継続している可能性は高いため、そこまでにして日本に来るというモチベーションもないでしょう。

 

<会場のリスク(経済的なリスク)>

大きな大会を開催するには、ある程度の会場を抑える必要があります。

その際には、基本的に、事前に半分以上を前払いをする必要があり、開催の一ヶ月前ぐらいには全額を支払う必要があります。

つまり、開催するとなれば、ただでさえ、会場の人数制限を強いられる時期なので、赤字を避けるためにも、大会の参加者を集め、観客へチケットを販売するために、宣伝をすぐに始めなければなりません。

開催に漕ぎ着けること自体に大きなハードルがあります。

 

2番目の経済的なリスクは、ある程度許容できるかもしれませんが、1番目の人的リスクはコントロールができずに、頭を抱える、大きな問題です。

しかし、タンゴ大会を開催しなければタンゴ文化の衰退にもつながりかねないので、苦肉の策として、考えられるのが、「日本大会」です。

  

2、日本大会の開催

2020年も開催していないので、2021年が開催されないと、2022年まで約3年このようなイベントが行われないことになります。

それは、タンゴという産業自体にも、悪い影響を与えてしまうでしょう。

それを避けるため、代替案として、日本大会が開催される可能性はあると思います。

ただし、日本大会に出る日本人はあまり少ないので、今までの大会の出場資格やルールが、若干修正される可能性はあります。

例えば、日本在住なら誰でも出場可能にすれば、日本大会がアルゼンチン人だらけになってしまうし、日本人限定にすれば、レベルが急激に下がります。

正直どちらも微妙で、結果的にこの日本大会で入賞しても、今までの大会の入賞と同じような扱いや評価はされないでしょう。

それゆえに、日本大会にすると、大会自体の価値が下がり、そこまでして開催する必要があるか、という議論になってしまいます。

  

3、アジア大会の開催(時期の延期?)

以上、見てきた通り、予定通りにアジア大会を開催するのは非常に難しいのでしょう。

しかし、「アジア」という地域に関していえば、コロナの感染が他の地域と比べて、比較的落ち着いているので、大会が延期されて、開催される可能性はあるかもしれません。

現に、アメリカの大会は7月に行われるようで、大会出場の登録が開始されています。

大会にどうしても出場したい方は、アメリカに行けば、大会には出られるかもしれません(笑)。

こちらが公式ホームページです。

https://tangousachampionship.com/home/

2021年7月22-25日に開催予定ですが、7月7日に改めて開催の有無を発表するようです。

参加者は、ワクチン接種証明書やPCR検査陰性証明書などの、追加書類も提出する必要があるようです。

現時点では開催予定ですが、状況によって、変わることがあると、強調されています。

 

アメリカはワクチン接種が早かったり、感染が広がって抗体を持っている人が多かったりと、だいぶ落ち着いてきているので、このような発表ができるのでしょう。

しかし、アジアは各国によっても状況や対策が異なるので、「延期」つまり、「将来、確実に開催すること」を、いつ落ち着くか分からない状況である「現時点」で決めるのも、難しいでしょう。

  

4、オンライン世界大会

世界大会の会場である、アルゼンチンは第2波が到来し、再び隔離措置を取り始めています。

これから冬の時期に向かうので、感染がどの程度抑えられるか、非常に不透明を言わざるを得ません。

前年2020年は、地方の予選大会が全く開催されませんでしたが、ブエノスアイレス市が、世界中の誰もが参加可能な、オンラインでの世界大会を開催し、物議を醸しました。

詳細は省略しますが、結局、オンラインでの大会は不成功に終わっています(と、私は思っています)。

タンゴ世界選手権2020から見る、本場アルゼンチンのタンゴの問題点 Vol.421

2020.09.09

なので、その経験を踏まえて、本年2021年はオンラインでの大会は開催しないと予想しています。

 

 

以上、ネガティブな話になってしまいましたが、そもそも大会自体が始まったのが10数年前なので、大会が開催されないのは、大きな問題ではないのかもしれません。

これでタンゴがなくなってしまうわけではなく、現に、感染が落ち着いた地域から、徐々にタンゴが新しいやり方で再開されてきています。

これだけ、コロナと相性が悪いにも関わらず、タンゴは消滅しないことが証明されているのでしょう。

 

 

主催側の判断もかなり難しいとは思いますが、どこかのタイミングで、結論を出さなければなりません。

もう決まっていてもおかしくないので、早めに発表してもらえることを、望んでいます。

 

以上です。

 

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