【タンゴ大会】Hiroshi先生へのインタビュー「2019年タンゴ世界選手権を振り返る!」(前半) Vol.375

この度、「Hiroshi&Kyoko」Hiroshi先生にインタビューする、

貴重な機会を頂きました。

 

テーマは、

「2019年タンゴ世界選手権を振り返る!」

です。

 

Hiroshi&Kyoko先生は、2009年に世界チャンピオンになる前から、

世界選手権のある8月に、毎年アルゼンチンに来ています。

 

 

彼らは自分たちの世界観を築き上げ、

洗練された踊りで、世界中の人々を魅了し続けています。

 

今回は、このテーマに関するインタビューを紹介させていただきます。

 

Hiroshi先生、ありがとうございました。

 

(以下、インタビュー始)

 

<ピスタ部門>

今年も審査に関して、色んな議論がありましたが、

審査の結果に関して、文句はありません。

【タンゴ大会】2019年タンゴ世界選手権が終了ーいつも起こる審査への評価 Vol.369

2019.08.26

 

日本にいて、世界選手権を見に来たことがない、

もしくは、世界選手権に参加したことがない日本人には

わからないかもしれませんが、

ファイナリストになっただけで、泣き喜ぶ人たちが大勢います。

それだけファイナリストの壁は厚いということです。

ゆえに、今回のファイナリスト全員に、拍手を送りたいと

思います。

また、予選から見ていて、「こいつらはすごい」と目をつけていたペアが、

決勝でも、とても良い成績を残していたので、

自分の見る目は間違っていないとも思いました。

 

<エセナリオ部門>

色んな見方はありますが、

タンゴっぽさを重視するなら、今回のチャンピオン(*)で文句はありません。

(* Fernando Rodriguez, Estefania Gomezというペア)

 

しかし、スペクタクルとしてのタンゴを考慮するなら、

5位のコロンビアのペア(*)がよかったでしょう。

(* Valentin Arias, Diana Francoというペア)

 

観客はタンゴを知らない人もたくさんいるので、

何十年もタンゴに携わっている審査員との評価がずれるのは

仕方ないことです。

但し、個人的な感想を述べるとすれば、

タンゴっぽさを重視したペアの中で、よだれが出るほど、

すごいと思わせた踊りがなかったので、

タンゴらしいとは言えないかもしれない(コロンビアらしい)けど、

会場を湧かせたという意味で、コロンビアのペアに、

一番の拍手をあげたいと思いました。

【タンゴ大会】2019年タンゴ世界選手権が終了ーいつも起こる審査への評価 Vol.369

2019.08.26

 

 

 

<日本のダンサー>

今年(2019年)は特に、

日本人がいない、日本人が来ない、日本人が挑戦しないことに、

切なさや悲しさを感じました。

 

一般的に日本人は喧嘩が得意じゃなくて、

周りの空気を読んで、何事も穏便に済ます文化があります。

その文化が、日本のタンゴ界によい影響を与えていないと思い、

今回に限って、世界選手権終了直後に、facebookに自分のコメントを投稿しました。

 

日本の中堅のダンサーには、

「なんのためにプロをやっているの?」と問いたいです。

日本には、自分のレベルを相対的に確認できる環境が整っておらず、

自分を磨く事や、成長する事が難しい場面があります。

世界選手権は、それを実感できる素晴らしい機会ですが、

その参加に前向きじゃない雰囲気にイライラしていました。

 

観客や生徒の目を気にしながら(離れていかないように気配りしながら)、

ダンスというサービス業を行うのではなく、

ダンスで、観客や生徒を魅了し、圧倒させるのが、

本来のダンサーの仕事です。

 

自分の道を探求していく、

そこに魅了される人たちがその人たちについていき、

そこに個性が生まれます。

タンゴでは、それが特に重要です。

 

正直、アジア選手権を見ていると、みんな同じにしか見えません。

つまり、個性が見えてこないのです。

 

現在では、わざわざアルゼンチンまで行かなくても、

海外の有名なフェステイバルに行かなくても、

有名なダンサーは日本にたくさんやってくるし、

インターネット上で、有名なダンサーの動画が見られて、

簡単に色んな情報が入手できる時代になってしまいました。

 

そのため、自分で何かを作り出すことをほとんどしなくなったので、

みんな、同じことやってるように見えてしまいます。

 

そこに気づく人が出てこないと、日本はおろか、世界のタンゴは

今後、停滞してしまうかもしれません。

 

 

 

目指したい師匠がいて、弟子として、それについていく

丸コピーするぐらいの気概があっていいでしょう。

(むしろ、全部コピーできるのは、相当なレベル)

 

そして、意外とそこに個性が生まれることがあります。

しかし、その覚悟がなく、いろんなものを少しずつ味見するだけ、

という意識ではいけません。

 

どんな風に踊っていきたい、どのように何を表現していきたいか、

を決める必要があります。

それができて、はじめて一人前と言えるでしょう。

 

そのためにも、積極的に外に出て行き、

自分の踊りを、客観的に評価してもらい、

他のダンサーを含めて、順位をつけてもらうと、

自分自身の踊りに対する見方が変わります。

 

そのチャンスが、世界選手権にはあります。

 

 

 

以上が、インタビューの前半です。

 

Hiroshi先生のインタビューの後半は、次回に続きます。

お楽しみに!!!

 

 

以上です。

 


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