前回の話でアブラッソについて話しましたが、
今回はそれを発展させた話。
まずは二つの動画をご覧ください。
これは最近人気のあるペア2組です。
最初は「Sebastian Arce & Mariana Montes」というペア。
こちらは「Carlos Espinoza & Noelia Hurtado」というペア。
どちらも素晴らしいパフォーマンスですが、
おそらく1番目の方がダイナミックな動き、
2番目の方がコンパクトな動き、をしているように感じるでしょう。
この2ペアの大きく異なる点は、
「アブラッソをどう組むか」
です。
「ペアの間(アブラッソ)の空間がどうなっているか」という点を
念頭に置きながら、もう一度動画を見てみてください。
すると、
一番目の方は、状況に応じて、空間が広がったり、
狭まったりするのに対して、
二番目の方は、状況に関わらず、ほとんど空間がありません。
この「アブラッソをどう組むか」という点は、
「タンゴをどのように踊るか」という本質的な事と、
非常に密接に関係してきます。
![](http://kaz4649.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/abrazo3-300x225.jpg)
前回お話した「アブラッソ」は、
ペアの間の空間がない、つまり、「クローズドなアブラッソ」と言えます。
このアブラッソを以って、初めて踊り始めることができます。
一方、ペアの間の空間がある、つまり「オープンなアブラッソ」は、
非常に自由度が高いアラブッソの形で、ペアの間に空間ができるため、
ある程度の空間を必要とする、大きな動きを入れることができます。
だからこそ、1番目のような、ダイナミックな踊りをすることができます。
最近の流行りは、1番目のような、ダイナミックな踊りです。
つまり、オープンなアブラッソを取り入れる踊り方です。
もちろん、ずっとオープンではなく、
状況に応じて、クローズドのアブラッソもします。
どうしても、所謂「見せるタンゴ」を踊るためには、
観客が驚くような、迫力のある、動きの大きなタンゴになってしまうのは、
仕方ないかもしれません。
この迫力のあるタンゴを何個か紹介してみます。
こちらは元世界チャンピョンの「Sebastian Jimenez & Maria Ines」。
こちらは日本でおなじみの「Diego Orteha & Aldana Silveyra」のペア。
いかがでしょうか?
迫力があり、素早い動きに目を奪われてしまいます。
![](http://kaz4649.com/wp/wp-content/uploads/2018/07/abrazo4-300x195.jpg)
このようなタンゴが現在、流行っていますが、
実は、これから流行るのではないかと、
密かに一人でワクワクしているスタイルがあります。
そもそも、タンゴにはどんなスタイルがあるのか、を含めて
次回に紹介しまーす。
以上です。
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