【アルゼンチン国内旅行】大自然の南パタゴニアで感動の連続(6)ー山をなめて、九死に一生 Vol.403

南パタゴニア旅行、第6弾。

前回のお話はこちらから

【アルゼンチン国内旅行】大自然の南パタゴニアで感動の連続(5)ー今回一番感動した、穴場の湖 Vol.402

2020.04.14

 

最初からご覧になりたい方は、こちらから。

【アルゼンチン国内旅行】大自然の南パタゴニアで感動の連続(1)ーそもそもパタゴニアってどんなところ? Vol.386

2019.12.25

 


 

<5日目@チャルテン>

いよいよ、チャルテンのメインイベント「フィッツロイ」です。

実際は、フィッツロイ近くの“Laguna de los tres(ラグナ・デ・ロス・トレス)”

という湖まで行って、そこから目の前にそびえるフィッツロイとご対面、

というトレッキングコースが定番です。

 

行き方は二つ。

1.チャルテンから出発するコースと、

2. El Pilarという地点から出発するコースがありました。

どちらも目的地の“Laguna de los tres”まで、10km(4時間)でした。

なので、両方のコースを歩くために、

行きはEl Pilarから出発して、帰りはチャルテンに戻るコースを

選びました。

 

前日にフランス人の旅行者が、

トレッキングの道はほとんど平坦だけど、

最後の1kmだけかなり急勾配で、大変だと言っていました。

今までのトレッキングも、かなり楽勝だったので、

雨が降った時のために、ポンチョだけ、持っていきました。

 

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さて、トレッキングは早朝から登るに越したことはないので、

8時にバスがチャルテンから出発し、

トレッキング出発地点のEl Pilarまで約30分で着きました。

料金は600ペソ(約950円)でした。

いよいよ、トレッキング開始。天候も悪くありませんでした。

オンシーズンなので、団体の登山客が結構いました。

 

  

順調に歩いていましたが、次第に天候が悪くなってきたので、

ポンチョを使いました。

さらに天候が悪化し、ポンチョで上半身は濡れませんでしたが、

下半身と靴がビチョビチョになりました。

しかも、気温が一気に下がったので、手袋を持っていなかった私は、

手の先からどんどん寒くなってきました。

 

3時間ぐらいかかって、ようやくPoincenotというキャンプ場に着きました。

ここでは、アウトドア好きが、あえてホテルに泊まらず、

テントを張って、泊まっていました。

「あともう少しだ、、、」

と思いながら、トイレ休憩。

 

このキャンプ場で少し休んでいると、

ある団体の登山客がここから先へ進まず、引き返していました。

彼らの会話を聞いてみると、天気が悪いので、

安全上、これ以上進めないとのことです。

「天気はそんなに悪くないのに、なんで引き返しちゃうんだろう。。。」

と思っていました。

地図を見ると、あと2kmで、終着地点でした。

そこから、雨がもっと強くなりました。

風も強くなってきました。

それでも、友人と一緒に前を進み続けました。

 

すると、広く開かれた場所が現れて、小屋がありました。

さらに先を見ると、急勾配の山を登る入り口がありました。

大雨だったので、みんなそこで座っていましたが、

誰もそこから先に行く人はいませんでした。

 

ちょっとこれはマズい予感が、、、

と思い、友人にどうするか、聞いてみると、

「とりあえず、休憩せずにこのまま登ってみよう」

と言われたので、恐る恐る登ることにしました。

ここからが悪夢の始まりでした。。。

 

階段は、石と砂利で作られていましたが、

人が通る真ん中らへんは、大雨で川になっていて、

使うことができませんでした。

そのため、ちゃんと舗装されていない端の方から

登らざるを得ませんでした。

さらに、傾斜がものすごく急で、階段の一歩一歩が大きく、

滑りそうになりました。

 

もちろん、登山靴ではなく、運動靴を履いてきたので、

ここで足をくじいたら、一生の終わりです。

ただでさえ、滑りそうなので、細心の注意を払い、

かなり気を張りながら、一歩一歩進んで行きました。

 

気温はさらに下がり、手が凍傷になるんじゃないか、と思うくらい感覚が

なくなっていきました。

 

さらに風が強くなってきたので、ポンチョでは防ぎきれず、

上半身もビチョビチョになりました。

 

下半身はインナーに、ジーパンだったので、このジーパンが

濡れることによって、体全体が濡れて、震えてきました。

 

登ることができましたが、登れば登るほど、その分降りなくてはいけないので、

登りたくない気持ちが強くなってきました。

 

しまいには、「なんで登っているんだろう」と自分に問いかけるにまで

至りました。

 

それでも、あともう少しだと、自分に言い聞かせて、

無言で登り続けました。

 

あともう少しのところで、周りに何もない場所を通ろうとした時、

雹が降ってきました。気温が下がり、雨が氷になっていたのです。

 

そして、風がさらに強くなり、1m先が見えなくなりました。

ここでやっと我に戻りました。

 

本能が「これ以上はヤバい」と伝えてきたのです。

  

この道は通れないし、通ってはいけない、と感じました。

その後、後ろから来た友人に相談しました。

 

彼は一度、進もうとしましたが、強風で戻されました。

そして、下山することを決めました。

 

 

地獄はまだまだ続きます。

なぜかというと、今まで登ってきた道全てを

歩いて、戻らなければならないからです。

 

特に最後の1kmがきつかったので、下りも同じように大変でした。

思考を停止させて、歩くことに集中しました。

こんなに歩いているのに、道ですれ違う人は誰もいませんでした。

それだけ天候が悪くて、みんな引き上げた、という証拠です。

 

私たちは、果敢にも、というか無謀にも、登ることを決意してしまいました。

山をなめていたことを深く反省しました。

 

力を振り絞って、1kmを下りて、小屋で休憩しました。

ジーパンがビチョビチョだったので、脱ぎましたが、

脱いでも、他に履くものがなく、体が震えていました。

 

下山途中は、手が麻痺してきたので、定期的に、口に入れて、

温めていました。

 

そして、小屋には誰もいませんでした。

 

下りてきた山の入り口の看板を見ると、

「雨や風や雪や雹は避けてください」

と書いてありました、、、

 

「その通りでした笑」と思いました。

 

さて、この最大の危機は脱出したものの、

まだあと9kmも残っています。

 

寒さでこんなに体が弱っているのに、あと3時間も歩けるか、

正直自信がありませんでした。

しかし、もう前に進むしかなかったので、とにかく歩き続けました。

 

歩いて歩いて歩いて、、、、

やっとある程度進んだと思ったら、途中で道に迷って、

ものすごく焦りました、、、

泣きっ面に蜂とは、まさにこのことです。

 

なんとか、正しい道を見つけ、歩き続けました。

すると、だんだんと天気がよくなり、数km歩いたら、

太陽が出てくるまでになりました。

山の天気は変わりやすいのですが、運悪く、最悪なタイミングで、

登ったことになります。

「うわーもっと遅くに登ればよかったね」と言ったところ、

友人は、

「こんな最悪な状態で登った人はほとんどいないから、ある意味ラッキーだよ」

と、かなりポジティブでした。

 

確かに、彼の言う通り、この経験は一生忘れないと思います。

しかも、晴れてたら、そのうち忘れるかもしれません。

結局4時間かけて、下山。

「生きててよかった・・・もう山はなめてかかりません」

 

色んな意味で、印象の濃いフィッツロイのトレッキングでした。

続く。

以上。

 

 

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続きを読みたい方はこちら

【アルゼンチン国内旅行】大自然の南パタゴニアで感動の連続(7)ー最後のトレッキングで、フィッツロイのすっぴんを拝む Vol.405

2020.04.17

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