前回の記事で、多くの反響を頂きました。ありがとうございます。
やはりそう思っていたけど、なかなか言葉に出せなかったり、審査結果の非公開の理由に憤慨されている方がいることが分かり、自分の意見を発信できてよかったと思っています。
さて、今回は参加者の問題点です。
結論を先に述べると、
「超一流は大金もらっても出るな!彼らを誘うな!」
若干強いメッセージなのですが、背景を含めて、色々説明していきます。
私の中では、今回の2021年アジア選手権に出るべきでなかった人が、「3人」いました。でも、彼らはお金をもらえるから出場しました。彼らにプライドがないか、そこまで真剣に考えていないのか、分かりません。
しかし、おそらく両方で、だからアルゼンチン人は、、、と言いたくなります。ですが、同じくらいか、それ以上に問題なのは、そんな彼らを何も考えずに誘って、お金を払って、一緒に出ている人たちです。
とはいえ、大前提は、「どんな人でも出場資格さえ満たしていれば、参加できます。」
なので、出るなとはもちろん言えません。色んな目的で選手権に出て、タンゴを楽しんだりする人がいるのは、当たり前だし、そうあるべきだと思っています。
しかし、「線引き」も必要でしょう?
例えば、世界選手権で優勝したペアやアジア選手権で優勝したペアが、その後のアジア選手権に出場してもいいのでしょうか?
もちろん、資格条件には、優勝したペアは出場できないと書いていないので、理論的には可能です。でも、普通はしません。そこが「線引き」ではないかと思っています。
人によって、異なるとは思いますが、私なりの「線引き」で、選手権の参加者について話してみたいと思います。
1、選手権に出る人は二つのグループに分けられる
まず、大会に出る人は、二つのグループに分かれます。一つ目が、プロの人にお金を払って、一緒に大会に出る人。そして、二つ目が、自分で払って大会に出る人です。
この二つのグループは、大会の出場目的が大きく異なります。
一つ目のグループの人たちの目的は、聞いたことがない(というか知りたいと思わない、というのが本音)ので、類推になりますが、「おしゃれなドレスを着て、みんなの前で踊りたい」「素敵な写真を撮って、SNS上にあげたい」程度でしょう。パートナーをお金で解決することで、自分のレベルが足らないことを、自ら証明しながらも、ペアダンスの魔法で、自分が上手いという偽りを作り上げて、自己欲求を満たす、承認欲求が強い人たちです。
一方、二つ目のグループの人たちは、「こんだけ練習してきたから、絶対優勝したい」「自分の踊りのレベルがどの位置なのか、知りたい」「レベルアップのために、定期的に大会に出て、モチベーションを保ちたい」「あのペアだけには負けたくない」など、タンゴと真剣に向き合っている人たちが多いと感じます。
結論を述べると、「一つ目のグループの人たち」に対してですが、
「ハッピョウカイ」や「ミロンガ」で、好きなだけお披露目してください。但し、真面目に練習している人たちに失礼なので、大会は自粛してください。どうしても出場した場合は、線引きや周りへの影響をしっかり考えて、超一流ではなく、二流以下にお金を払って、踊ってもらってください。
2、出場を自粛すべき線引きとは?
私の線引きは、「世界レベルのタイトルを持っている、超一流のプロたちは、アジア選手権を自粛すべき」です。
例えば、2019年のアジア選手権ピスタ部門で優勝したペアは、世界選手権の決勝のシード権を得て、決勝に出場していました。
これは、アジア選手権の優勝者は、世界選手権の決勝進出者とと同等のレベルに値するとポジティブに捉えることができます。アジア選手権を優勝したペアが、再びアジア選手権には出場しないのと同じように、世界選手権の決勝に進出したペアは、アジア選手権には出場すべきではないと思います。
もっと言ってしまえば、2019年のピスタ部門の世界選手権の決勝には、2021年のアジア選手権の審査員だったルーカス・パウラも出場しています。審査員と同じステージに立った人たちが、今回のアジア選手権では、審査員と出場者という全く正反対の立場で、大会に関与していることは、意味不明すぎます。
「彼らは別々のパートナーと組んでいるから」と反論があるかもしれませんが、私には、「プライドとお金を天秤にかけた時の言い訳」にしか聞こえません。
一方で、全てのアルゼンチン人を参加させないと、大会全体のレベルが下がるし、アルゼンチン人もピンキリなので、超一流はNGだけど、二流はむしろ参加してもらって、大会のレベル上げに貢献してほしいと思っています。
今回は、日本以外に住むアジア勢の参加がなかったため、日本人と、アルゼンチン人を中心とする外国勢という構図が顕著に現れてしまいました。
3、残念すぎる彼らの思考回路と、それを助長する人たちの悪循環な構図
どうしても出場理由が聞きたかったので、
私が指摘した3名のうちの一人に、予選前の更衣室で、
「世界大会決勝に何度も出てて、なんでアジア選手権に出てるの?」
と聞いたら、
「今年は世界選手権に出てないから」
という返答が返ってきました。
やはり、彼らはこの程度なのか。。。
と思い、残念に思いましたが、
さらに、それに拍車を掛けるように、外から入ってきた、彼のパートナーが、
「良かったわね~あなたと踊りたいと、たくさんの友達が私に相談しに来たわよ」
と嬉しそうに話しかけていました。
正直、その光景がものすご〜く気持ち悪かったです。
日本のタンゴ界のダメな部分が、こんなにも顕著な形で目の前にいきなり現れました。。。
「じゃあ実力で見返してやれよ!」
と言われるかもしれません。
「もちろん実力で見返したい!」です。けど、やはり彼らが上手いのも事実です。それだけ彼らが時間と労力をかけて、努力してきたという事実もあります。
冷静に客観的に見ていても、彼らはパートナーが誰であれ、決勝まで行ったでしょう。どのパートナーでも良かったのです!
今回の大会は、彼らがそれだけ上手かった、ということが証明されただけでしょう。パートナーの大幅なマイナスをカバーした上でも、彼らのレベルが高くて、普通に上手なカップル(二つ目のグループ)よりも、上手く見えてしまった、という結果になりました(悔しいですね!)。
あとは、審査員も、いくら公平な審査を心がけても、世界選手権の決勝まで行っている常連の人やある国でチャンピオンになった人に、下手な点数を無意識につけられないでしょう。
果たして、決勝に進出して、いくらもらったのでしょうか?それも彼らのモチベーションになっています。
もちろん、彼ら3名には「No、出場しない」と言うことはできましたが、お客との人間関係を考えると、彼らの方から断るのは、非常に難しかったでしょう。断ったら、プライベートクラスをとってもらえなくなるかもしれませんね。
だからこそ、お金を払って、プロと一緒に踊る方は、自分自身以外に色んな影響があることも深〜く考えた上で、出場をお考えください。でないと、真剣に頑張っている人たちに大変に失礼です。「ハッピョウカイ」や「ミロンガ」で、お披露目されることを強くお勧めします。
いつもは文字を選んで、優しく書いているのですが、今回は頑張ってはっきり書いたので、もう一度書いておきます(笑)。
お金を払って、プロと一緒に選手権に出ている人たち(一つ目のグループの人たち)へ、
「ハッピョウカイ」や「ミロンガ」で、好きなだけお披露目してください。但し、真面目に練習している人たちに失礼なので、大会は自粛してください。どうしても出場した場合は、線引きや周りへの影響をしっかり考えて、超一流ではなく、二流以下にお金を払って、踊ってもらってください。
なぜこんなにはっきり書くのかというと、一つ目のグループの人たちは、今まで誰からも何もそういう風に言われたことがないからです。なぜでしょう?
先生ですら、彼女たちを金づるとしてしか見ていないので、止める(儲けられない)ようなことは死んでも言わないからです。そしたら、他に言える人がいますか?
なので、こんな形で、私が言うしかありませんでした。私も仲良かったら、直接言ってあげたいのですが、話したこともないので、流石に言えません。。。
これ以上言うと、過激になるのでやめますが、私からしたら、彼女たちは、娼婦を買う男性の悪口は言えないでしょうね。どちらもビジネスですが、彼女らの方がもっとタチが悪い。。。はい、もうやめておきます(笑)。
以上が、私一個人の意見です。賛成・反対色々あると思いますし、これを公表して、一部の人に嫌われても、一向に構いません。
但し、私のようには公表できないが、私と同じような考えを持つ人が、一定数以上いることが事実であることも、ここでお伝えしておきます。
あとは、やはりやはりアジア人男子、特に日本人男子にもっと活躍してほしいです。自分の周りを見ても、同世代で踊りまくっているメンズは数少ない。。。
その懸念がなければ、こんな事態にもなっていなかったかもしれませんね。ということで、自分は自分なりのやり方で、自分のできる範囲で、若者にタンゴを広めていこうと思います。もちろん、たくさん練習して、実力でも見返します。
最後に、これは前回にも詳しく話しておりますが、特定の個人の人格や組織を否定するものではなく、「より良い選手権」や「より良い日本のタンゴコミュニティー」を作るには、どうしたら良いかを考える、一つの意見として、尊重頂ければ幸いです。議論や意見がございましたら、Twitter、Instagram、メールにて私まで是非ご連絡ください。
次回は、「コロナ禍でタンゴイベントをやる上での最低限のルール」をお話しできたらと思います。今回よりも過激な内容になります(笑)。
以上です。
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