インドの最大のお祭り、ディワリの季節が終わると、大気汚染の季節がやってきます。
ディワリで使用する花火や爆竹の煙で、ディワリ直後の数日は、
大気汚染の数値が急上昇しますが、今年はディワリの時期が遅かったために、
季節の変わり目と併せて、大気汚染の数値が顕著に上昇しました。
デリー市長のARVIND KEJRIWAL氏によると、最近顕著な大気汚染の主な要因は、
この時期に周辺地域で行われる、収穫後の農作物の焼却によるとものと、
主張しています。
BCCが「Delhi smog: Crop-burning adds to pollution – BBC News」
という題名で報道しています。
https://www.youtube.com/watch?v=doLQhiCvsBQ
確かにこれを見ると、息苦しくなります。
さて、この深刻な問題を受けて、ARVIND KEJRIWAL氏は、11月7日より
以下の緊急対策を発表しました。
・全ての建設・解体工事を5日間停止する
・ジェネレーター(停電時に使用する発電機)の使用を10日間停止する(病院や緊急時は除く)
・Badarpur石炭火力発電所(デリー市内)の操業を10日間停止する
・粉塵の移動を10日間禁止する
・11月10日より道路の清掃を開始する
・11月7日より道路の水まきを開始する
・廃棄物処理場を撤去するための方針を発表する
・学校を3日間休校する
・住民はできるだけ家の中にいるよう呼びかける
「Delhi Pollution: This is how Arvind Kejriwal plans to smother the smog」
これら対策が、どの程度施行されるのか、どの程度効果があるのかは、
まだ分かりませんが、主要因が周辺地域(デリー以外の州)の農作物焼却だとすれば、
今でも風に乗ってきているので、根本的な解決にはならないでしょう。
インドは州の自治権が強いため、他の州から何を言われようと、
他人事のように考えてしまいがちです。
特に明確な科学的な証拠があるわけでもないため、なおさらです。
中国から来る黄砂の問題と少し似ているような気がします。
もっと深刻な問題は、デリー市政府は毎年この問題に直面することを知っているのに、
毎年問題が発生してから、対応しようとすることです。
しかし、一番弱い立場なのは、何も対応策を打てない、住民です。
自分の身は、自分で守るしかありません。
今年日本から持ってきた最近の空気清浄機は、最近になって特にフル稼働しています。
PM2.5やPM10などの高い数値は振り切れて、もはやよくわかりませんが、
少なくとも心配なのは、空気清浄機が、今まで見たこと無い赤い色を光らせていることです。
今までは汚染が少なく静かだった空気清浄機。
フル稼働になって、嬉しく仕事をしているのか、汚染が深刻で悲鳴をあげているのか、
今のところよく分かりません。
(写真は、「きれいモニター」が赤くなっている空気清浄機。)
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