インドは1947年8月15日にイギリスより独立しました。
今年(2017年)は記念すべき70周年となります。
その二年前の同日、日本は終戦を迎えています。(玉音放送により、日本の降伏が国民に公表された日)
毎年、この日は祝日となり、ニューデリーのラールキラー(レッドフォート)にて、
首相の演説が行われ、独立にまつわるいろんなイベントが各地で開催されます。
また、インド全土にて、国旗が掲揚され、国歌が斉唱されます。
さらに、インドの路上販売も、インド国旗一色になります。
(写真は、路上で国旗を売る子供。)
同じタイミングでパキスタンもイギリスより独立を果たしましたが、
よく調べてみると、「8月15日」ではなく、「8月14日」となっています。
一方、パキスタン建国の父、ジンナーは、
“August 15 is the birthday of the independent and sovereign state of
Pakistan. It marks the fulfilment of the destiny of the Muslim nation which
made great sacrifices in the past few years to have its homeland.”
と宣言しており、8月15日が、パキスタンが生まれた日だと言っています。
(写真は、パキスタン独立記念日の様子。かわいい。)
では、なぜ14日になったかというと、
・イギリスから統治権が委譲されたのが、14日の深夜(14日と15日の間)だったこと
・14日は、イスラム教の中で、ライラトルカドル(Laylat al-Qadr: みいつの夜)と呼ばれる特別な日であったこと
のようです。
あとは、「ライバルであるインドより1日早く独立している」とした方が、
聞こえがよいのでしょう。
これで一つのモヤモヤが解消されました。
さて、さらに調べていくと、「パキスタンの名前の由来」が、わかりました。
パキスタンの由来は、国を構成する地方・民族から来ており、
P・A・K・S・TANの5つに分けることができます。
Punjab(パンジャーブ)
Afghania (アフガニア、現在のカイバル・パクトゥンクワ州)
Kashmir(カシミール)
Sind(シンド)
Baluchistan(バルチスタン)
インド・パキスタン国境で緊迫するカシミール地方をインドに取られると、
パスタン(Pastan)になっちゃいます。
これじゃカシミールは譲れません。(笑)
さて余談ですが、同じ日に独立した東パキスタンと呼ばれていたバングラデシュは、
パキスタンより独立した日「1971年3月25日」を独立記念日としています。
印パに関する興味深いドキュメンタリーもたくさん作られていますので、
面白いと思ったものを一部紹介します。
この印パ分離によって、宗教間の争いが各地で起こり、移動を余儀なくされ、
その渦中で死んでいった人たちは、100万人以上とも言われています。
隣国の争いはどこでも絶えませんが、
いつになれば、この状態から解放されるのでしょうか。
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