【アルゼンチンタンゴ】【タンゴ研究】ワルツ(vals)とプグリエーセ(Pugliese)の相関性?ー2種類のワルツを使い分ける Vol.298

今回は、タンゴの中上級者向けのマニアックな話。

 

とある日のとあるクラスのテーマは

「ワルツ(vals)とプグリエーセ(Pugliese)」

でした。

 

「プグリエーセ(Pugliese)のワルツ(vals)」

という意味ではありません。

 

結論から述べると、

「ワルツ(vals)とプグリエーセ(Pugliese)の曲は、

rítmicamenteではなく、mecánicamenteで、同じである」

ということ。

 

この意味は後で説明しますが、

とりあえず、二つの曲をcaminataをするイメージで聞いてみましょう。

 

Puglieseの曲は、バンドネオンの強い「ズン」というテンポで、

力強いcaminataが求められます。

一方の、ワルツは、「ズン、チャ、チャ」という3拍子で踊ることになりますが、

その「ズン」のタイミングで、力強いcaminataが求められます。

 

但し、ここで注意が必要です。

実はワルツには大きく分けて、2種類あります!

 

ワルツの特徴は、先述の通り、3拍子ですが、

必ずどこかに「強調」があります。

そして、「強調」は「(1)一拍子目」か、「(2)二と三拍子目」のどちらかです。

つまり、「「ズン」、チャ、チャ」か、

「ズン、「チャ、チャ」」のどちらかに分かれます。

 

もちろん、「強調」があまりされていなかったり(例えば歌が入ったり)、

途中で「強調する場所」が変わったり(例えば曲調が変わったり)、と、

一曲通して、変わることも多いです。

 

それでは、caminataをしているイメージで、それぞれのvalsを聞いてみましょう。

まずは、「「ズン」、チャ、チャ」の方。

もう一つぐらいどうぞ。

 

次は、「ズン、「チャ、チャ」」の方。

こちらも、もう一つどうぞ。

 

感覚的なところもあるので、明確な区別の仕方はありませんが、

要するに、音の取り方が2通りあるということです。

 

後者の、裏拍の取り方(厳密には、裏ではありませんが)を、

「コントラ・ティエンポ(contra tiempo)」と呼びます。

 

だから、よくvalsでは、

「ズン」、チャ、チャ」

もしくは、

「ズン、チャ」、チャ」

もしくは、

「ズン、チャ、チャ」」(特に、giroなどの時)

の3種類のテンポで、ステップを踏むことが多いです。

 

いずれのテンポでも、最初の「ズン」はステップを踏みます。

 

 

さて、caminataを意識しながら、次はPuglieseの曲を聞いてみましょう。

1曲目。

 

こちらが2曲目。

 

valsでcaminataをする時と似ていませんか?

 

最初に述べた結論は、

「ワルツ(vals)とプグリエーセ(Pugliese)の曲は、

rítmicamenteではなく、mecánicamenteで、同じである」

でしたが、

つまり、意訳すると、

「tangoとvalsの拍子の違いを除けば、

一拍子目の力強さは同じである」

ということです。

 

「へー、そういう見方もあるんだ。」と思って、共有してみました。

 

まだまだ研究は続きます。

 

 

以上です。

 

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