今回も、前回に続いて、
「Hiroshi&Kyoko」のHiroshi先生のインタビュー(後半)を紹介していきます。
前回のお話はこちら。
<アジアと日本>
昔と比べて、日本のタンゴのレベルは上がっていますが、
上がるスピードが非常に緩やかです。
一方で、他のアジアの国は、急速に成長しています。
アジアのタンゴ界では、日本人は揶揄される対象になりがちで、
日本人は、他のアジアに行っても、相手にされないことがあります。
例えば、そこそこ上手い日本人が、他のアジアの国のミロンガに言った時に、
「えー、日本人なの?」
とビックリされるということがあります。
重要なのは、そこに悔しさを感じるかであり、
悔しさを感じなければ、完全にアウトです。
大人が、自分で決めたタンゴという趣味を満足するために、
どこまでやるかは、自分次第です。
その生徒たちをサポートするのは、先生なので、
先生がユルいと生徒もユルくなってしまい、問題です。
「日本のタンゴは、、、」と文句言う暇があるなら、
自分がうまくなってほしいです。
自分の生徒には、
「みんなは東京に住んでいて、
普段は東京のミロンガで遊んでいるから、
その環境が当たり前になりがちだけど、
東京は極東の1地方都市でしかない。
近隣のアジア含め、世界標準で
タンゴを見る事の出来る視野を持ちなさい。」
とよく言い聞かせています。
一度他の国に行き、その国のタンゴを感じてみることも大事です。
そういうアドバイスをできる、先生の懐の大きさも大事になってきます。
<日本のアルゼンチン人>
日本には、アルゼンチン人の先生が、60-70人いると言われています。
それは決して悪くないことです。
つまり、コミュニティーが大きいということは、
それだけ、コミュニティーの成長・拡大につながるからです。
ただし、問題は、タンゴのコミュニティーの拡大を図っている先生がいるか、
また、それに見合う魅力を持つ先生がいるか、という点です。
これは、アルゼンチン人の先生だけではなく、日本人の先生にも同じことが言えます。
例えば、アシスタントの有無。
先生として、生徒を育てるという意識があるかどうか、は大変重要です。
しかも、「アシスタントになりなよ」と先生が言うのではなく、
「アシスタントになりたい」と生徒から言われる、という環境がすごく大事です。
そういう環境を作れる先生でなければ、生徒は燃えませんし、
日本のタンゴ界自体が盛り上がってきません。
プロでなくとも、目的意識が高く、
数年に一回は世界選手権に挑戦するアマチュアは、少なからずいます。
彼らには、全力でサポートしたいと思っています。
<日本の将来>
これまで、少しネガティブなコメントが多かったのですが、
若い世代には、希望・期待を持っています。
自分の世代と、考え方が根本的に異なっていますが、
やりたいことにパッションをつぎ込んでいる若い人たちを
多く見かけます。
最近では、大学のサークルを通して、
大学生でタンゴを始める人たちも出てきています。
ただし、彼らを生かすのも殺すのも、日本の先生たちや、その環境次第なので、
日本のタンゴ界の将来のためにも、
必要な部分は全力でサポートしていきたいと思います。
(以上、インタビュー終)
インタビューは、いかがでしたか?
Hiroshi先生の真剣さが伝わってくる内容でした。
日本を代表するダンサーだからこそ、日本の将来を考え、
悩んでいることも多いと思いますが、
今回ははっきりと、世界選手権から、日本のタンゴ界に至るまで、
幅広く、ご自身の意見を述べていただきました。
これをご覧いただき、
「自分と再度向き合い、タンゴとどう付き合っていくか」を
みなさんが考えるきっかけとなれば、幸いです。
最後に、Hiroshi先生、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
自分も、インタビューしながら、たくさんの刺激を受けさせていただきました。
以上です。
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