ミロンガとタンゴダンスアジア選手権は紙一重!? Vol.434

今回もアルゼンチンタンゴのお話。

2021年7月3日に「タンゴダンスアジア選手権2021 Special」が開催されます。

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さて、某日某スタジオで某先生とお話ししていた時のこと。

話題が「若者とタンゴ」に移って、こんな会話がありました。

K「若者の中で、大会やデモに出たいという気持ちを持つ人がまだ少ないんですよね、、、」

某「それはよくわかります。」

K「まだそこまでの自信が持てないのも分かりますが、出場するだけでもとても良い経験になると思うので、色んな人に声かけているですがね、、、」

某「大会なんて、ミロンガと同じようなものなのにね」

K「え、どういう意味ですか?」

某「ミロンガでは、着飾って、フロアで踊っている相手を見て、誰が上手いか見たり、上手い人と踊るために、自分が上手いの踊りをアピールしたりするでしょ?ミロンガは戦いの場なのよ。」

 

大前提として、色んな目的でタンゴを踊ったり、ミロンガ(タンゴのソーシャルパーティー)で楽しんだりする人がいるので、一概には言えませんが、その先生の言っていた、「ミロンガは戦場」というのは確かに一理あるな、と思いました。

 

ブエノスアイレスにいた頃に、初めて行くミロンガで抱く気持ちと似ているなと、その時思い出しました。

ミロンガのことは噂でなんとなく評判を聞きますが、やはり実際に行ってみたいと、誰がいるか分からないし、どの辺に座ればいいか分からないし、ミロンガのレベルも分かりません。

小綺麗な格好をして、早めに到着。まずは踊っている人たちを観察。踊ってみたいな、と思う人にカベセオ(アイコンタクトで踊りに誘うこと)してみたり、人がまだ少ない時間帯に、大きく踊って無駄にアピールしたりしたこともありました。

行き慣れたミロンガだと、知り合いも多いし、レベルも雰囲気も分かっているので、ある程度安心して、楽しむことができます。

でも、友人や先生がデモするのを見に行くために、普段行かないところに行くと、本当に全然見たことがない人ばかりの時もあります。その時に、ミロンガが「戦場化」します。

当時は、まだ学び始めたばかりだったので、特攻で突撃していくのですが、大体は、撃沈して、落ち込み => やる気復活して、レッスン受けまくる => ミロンガで撃沈 のようなことを繰り返していました。今となってはいい思い出です(笑)。

そんな経験があったので、「ミロンガは戦場」には納得しました。

 

「自己顕示欲」はタンゴを上手くなるためには、少なからずあるべきだと思います。

「ボクは平和主義者。周りなんて関係ない。二人の中で踊りを楽しめればいいんだ」

という草食系ダンサーもいて然るべきだと思いますが、

「どうだ、俺の踊り見てみろやー!!!」

という自己顕示欲高めの肉食系ダンサーもいて然るべきだと思います。

 

また、「上手い人と踊りたい」という欲望は、誰しもが持っているはずです。

友達とミロンガに行く時は、あの人は上手かったから一度踊った方がいいよ、とか、あの人には気をつけた方がいいよ、とか、そんな話ばかりになります。

みんな、上手い人と踊りたいのです。

だから、みんな、上手い人と踊れるように、衣装や踊りで自己アピールします。

 

そう考えると、自然とミロンガは戦場化するでしょう。人間の欲望のぶつかり合い。

 

要するに、言いたかったことは、ミロンガで踊るのも、大会のフロアで踊るのも、戦場化するので、実質そんなに変わらないのです。

  

ただ、オレオレ系のダンサーが果たして本当に上手いのか、草食系ダンサーが本当に下手なのか、それを客観的に見られるのが、選手権です。

先生と名乗っていても大してうまくなかったり、アマチュアでも先生と名乗る人たちよりうまかったりします。

フロアの上では平等に判断されます。肩書きも経験年数も国籍も年齢も関係ありません。

審査員の好みがあるから、、、、という言い訳も通用しません。

  

こんなことを振り返っていた時に、ふと以前Hiroshi先生にインタビューした時のことを思い出しました。

こちらが当時の記事です。

【タンゴ大会】Hiroshi先生へのインタビュー「2019年タンゴ世界選手権を振り返る!」(前半) Vol.375

2019.09.30

【タンゴ大会】Hiroshi先生へのインタビュー「2019年タンゴ世界選手権を振り返る!」(後半) Vol.376

2019.10.02

 

Hiroshi先生、本当に良いことを仰っています。

これらの記事を改めて読み返すと、自分自身も、自分を磨くこと、成長すること、見つめ直すことに、もっと貪欲で良いのではないのかなと思いました。

それが日本でできる、数少ない機会が「タンゴダンスアジア選手権」だと思います。

玉砕覚悟で出場しても、新しく見えてくるものや、挑戦したからこそ残る何かが、必ずあります。

やらなくて後悔するより、やって後悔してみたくありませんか?

 

さて、最後までこれを見たあなたは、、、、

もう選手権に出たくなりましたよね??(笑)

 

はい、応募はこちらからです(笑)。

http://campeonatoasiatico.com/wp_ca/#entry

リンク先もアフィリエイト経由しておらず、コミッションが発生するわけもなく、主催側とは全く関係なく、勝手にプロモーションしています(笑)。

では、会場でお会いしましょう(笑)。

 

以上です。

 

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