アルゼンチンにアルゼンチンタンゴを学びに来て、
初めての世界選手権が終わりました。
前回のお話はこちら。
「ピスタ部門」は、
前年に2位だった「JOSÉ LUIS SALVO & CARLA NATALIA ROSSI」
というパレハが優勝し、
「ステージ部門」は、
「DMITRY VASIN & SAGDIANA KHAMZINA」
というパレハが、ロシア勢として初めて優勝しました。
(写真は、初優勝のロシアのパレハ)
1曲わずか3分のために、
こんなに多くの人が時間とお金と労力をかけ、必死に努力して、
ほんの僅かな人だけが、栄冠を手にすることができます。
(写真は、結果発表を待つ20組)
今回はステージ部門に関しての所感を少々。
今回のステージ部門は、
アルゼンチン人の飛び抜けたパレハがおらず、
何回も挑戦している他の国のパレハが、着実に技術や表現力をつけて、
上位を占めたと、感じました。
2位以下は以下の通りです。
2位:コロンビア「VALENTÍN ARIAS DELGADO & DIANA FRANCO DURANGO」
3位:アルゼンチン「ÁNGEL CASAL & YANINA MUZYKA」
4位:イタリア「SIMONE FACCHINI & GIOIA ABBALLE」
5位:ロシア「DMITRII KUZNETSOV & OLGA NIKOLAEVA」
(写真は、決勝のステージで演技するパレハ)
今回決勝に残ったアルゼンチンのパレハの多くは、
タンゴというよりは、ストーリー仕立ての小芝居を演じていました。
嘘泣きではなく、本当に泣いている人や、
男性が怒った挙句、女性の衣装を脱がして、
ネグリジェのような格好(勿論衣装の一部)にさせてしまう演技もありました。
表現力はあるのですが、
タンゴがあってのストーリーではなく、
ストーリーがあってのタンゴになっているようでした。
一方、他の国のパレハは、
ステージ部門ならではの、ダイナミックさを全面に押し出して、
ステージ全体を上手く使っていました。
ステージの端から端まで使い、アクロバットで前後や上下に動き、
曲調に合わせて、足を俊敏に動かしたり、ゆーっくり動かしたり、
もちろんピスタ部門のようにアブラッソをしっかり組んで踊ってもいました。
傾向としては、
2016年優勝の「Hugo Mastrolorenzo & Agustina Vignau」は
演技力抜群のストーリー重視のタンゴでしたが、
2017年の「Axel Arakaki & Agostina Tarchini」や、
今回2018年の「DMITRY VASIN & SAGDIANA KHAMZINA」と、
ダイナミックさが全面に出た典型的なものだけど、
非常に綺麗で洗練されたステージタンゴが優勝しています。
ステージ部門を見ていて、気になったのは、
「手」
です。
タンゴでは、基本的にアブラッソを組むので、
手による表現の機会が極端に少なくなります。
そのため、手を上手く使える人が非常に少ないです。
今回決勝で見た、アルゼンチンのパレハは、
「タンゴをずっとやってきたが、タンゴしかやってこなかった」
という印象を受けました。
一方外国勢は、他のダンスのバックグラウンドがあり、
手の使い方がとても上手な印象を受けました。
(写真は、最終日に登場した「Amelita Baltar」という歌手)
技術力も、表現力も、年を追うごとに
レベルが高くなってきており、来年もとても楽しみです。
以上です。
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