【アルゼンチン】アルゼンチンってどんな国?(1)ー1年滞在後の感想 Vol.364

アルゼンチンに来て、ようやく1年が経ちました。

実際には、予定外で、日本に一時帰国していた期間があるのですが、

それは無視してしています(笑)。

 

月日が流れるのは、本当に早く、あっという間の1年でした。

さて、今回は、「アルゼンチン」という国を、

自分の視点でまとめてみます。

 

1、移民国としての民族的なジレンマ

アルゼンチンは南米に位置していますが、

国民の大半がヨーロッパからの移民のため、彼らは

「ラティーノ・ラティーナ」と呼ばれる、いわゆる「中南米人」とは、

容姿も文化も異なります。

もちろん、少数派として、

原住民のアンデス系、アジア系、アラブ系、混血系などは存在しますが、

イタリア系、スペイン系、ドイツ系、ロシア系、アルメニア系などが

主流となっています。

 

そのため、アルゼンチン人は、「他の中南米人と、自分たちは違う」という態度を

示すことがあるので、

他の中南米人からはあまり好かれていないことが多いです。

 

国の政治的な立場としては、

以前は欧米贔屓だったものの、今ではメルコスールに加盟するなど、

中南米よりにシフトしています。

しかし、以前と比べて、中南米の中で影響力がなくなってしまったので、

地政学的に難しい位置にいると言ってよいでしょう。

 

 

2、保守的な社会制度との対立

中南米は、依然としてカトリックの保守的な宗教色が濃いので、

社会制度として、欧米や日本と比べて、旧風習が多く存在します。

しかし、彼らの多くはヨーロッパから来ているので、

彼らのリベラルなイデオロギーと、保守的な社会制度がぶつかることがよくあります。

その顕著な例が、

「同性婚」「人工中絶」です。

「同性婚」は、アルゼンチンではすでに合法となっていますが、

「人工中絶」は、依然として、合法化に至っていません。

現在のローマ法王がアルゼンチン出身で、

人工中絶反対の立場を取っていることもあり、

現在も、推進派と反対派で、もめにもめています。

 

【アルゼンチン生活】アルゼンチン、中絶合法化への道ーカトリック色が強い国での葛藤 Vol. 280

2018.06.30

【アルゼンチン生活】アルゼンチン、中絶合法化への道(2)ー国民は真っ二つに分かれ、上院で否決。来年2019年へ持ち越し Vol.311

2018.10.02

 

 

3、過去の栄光を引きずり、前進できない

アルゼンチンは比較的新しい国ですが、

二回の世界大戦を中立の立場で、回避したので、

経済的な打撃を受けず、かつ先進国への輸出で、

経済が急成長し、一躍先進国入りを果たしました。

 

しかし、その後の政治的な大混乱と、経済政策の大失敗で、

繁栄が長続きすることはなく、先進国のグループから離れていきました。

また、主要産業が第一産業で、

何もしなくても農作物が育つ、豊かな環境に甘んじてしまい、

第二次産業や第三次産業がうまく成長しませんでした。

 

そのため、年配の人は、「昔はこうだった、、、」と、

豊かだった時代を懐かしみながら、現状に苦しんでいます。

 

 

4、洗練された老人と、身勝手な若者

コンサートに行っても、老人は正装で、静かに聞いていますが、

若者はいつまでたっても、ぺちゃくちゃ話していて、

老人に注意される光景をよく見かけます。

昔の教育は、学校ではもちろんのこと、家の中で家族全員によって

なされていましたが、

今では、特に家での教育がうまく機能しておらず、

結果として身勝手な子供が多い傾向にあるようです。

スラム街や移民などの、教育を十分に受けていない世代が、

増えているのも一因のようです。

 

今回はここまでで、続きは次回に書きます。

 

 

以上です。

 


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