今回は「アルゼンチンってどんな国?」第二弾。
前回の話はこちらから。
5、ポピュリズムによる負の遺産と、国民に弱い政府
中下層を中心とした、国民の人気を得る目的で、
今までばらまき政策ばかりしてきたために、
政府の借金が膨らみ続けてきました。
いつか返済しないといけない、
つまり、国民の痛みを伴う政策を行わなければならない、
にもかかわらず、
国民の目ばかり気にして、今まで先延ばしにし続けてきました。
その事実を知らない国民は、
近視眼的な視点でしか、自分たちの利益不利益を考えることしかできず、
中長期的な視点で政策を行う政府に、激しく抵抗します。
この際たる状況が、前政権クリスティーナと現政権マクリの構図で、
例えば、本来であれば、もっと早く値上げすべきであった公共料金を
マクリ政権が上げた途端、国民は現政権を批難し始めますが、
実際には、これはクリスティーナ政権時代の負の遺産を、
今後の国の将来を長期的に考えた、マクリ政権が必死に返済しているのです。
![](http://kaz4649.com/wp/wp-content/uploads/2019/08/ma-300x169.jpg)
6、一見オープンに見えるが、実はクローズドな人間関係
アルゼンチンでは、男性同士でも、挨拶でキスを交わします。
男性同士だと、実際にホッペにつける人は少ないですが、
男女や女性同士だと、ホッペにつける割合は高くなります。
初めて会う人にもこういう挨拶をすることがあり、
一見、色んな人にオープンに見てとれますが、
実際の「本当の」友人関係になると、かなりクローズドになります。
アルゼンチン人同士でも、信頼できない場合が多いので、
友人の枠組はかなり狭く、人数も限られます。
しかし、その反面、その枠組に入れば、
とてもよくしてくれる、という良い面もあります。
7、自由なライフスタイル
「自分の人生を楽しむ」という雰囲気がアルゼンチンにはあります。
40過ぎても独身生活を満喫している人、
結婚していないが、パートナーと一緒に暮らす人、
子供を育てながらも、自分の趣味を楽しむ人、
50過ぎて、働きながら、大学に通う人、
結婚してないが、子供がいて、その子の父親じゃない彼氏がいる人など、
自由なライフスタイルがあります。
これは、多様な生き方を良しとする、雰囲気が、
アルゼンチン人の国民性の中にあり、後ろめたさは一切ありません。
![](http://kaz4649.com/wp/wp-content/uploads/2019/08/mas-300x200.jpg)
8、開放的な性
アルゼンチンでよく使われる言葉の中に、
「友達」という意味の「amigo/a」、
「彼氏・彼女」という意味の「novio/a」
がありますが、その中間の
「amigovio/a」「amigo/a con derecho」「chongo/a」
という言葉があります。
要するに、「性的な関係はあるが、恋人までのコミットメントはせずに、
友達関係を保つ友達」
という意味です。
noviaがいながら、amigoviaがいる人も少なくありません。。。
さらに、公共の場でよくカップルがいちゃついていますが、
いちゃつくレベルがとても激しく、欧米人が驚くほどです(笑)。
ゲイもレズビアンも、自由にいちゃついています。
アルゼンチン人は他の国の人より、「動物的」「本能的」であると、
個人的には表現しています。
今回はここまでで、続きは次回に書きます。
以上です。
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