【アルゼンチン】「たびレジ」から見る、在留邦人の性質の違いーインドと比較して Vol.268

海外に長期滞在すると、登録することになる「たびレジ」

これに登録すると、在留邦人向けの現地の安全情報を日本語で

入手することができます。

「オンライン在留届」も出しましょう。

 

アルゼンチンに到着後、「たびレジ」に登録しましたが、

配信される内容が、インドのものとかなり異なりました。

 

 

直近の情報を比較してみましょう。

<インド例1(2018年06月04日)>

「感染症情報(インドにおけるニパウィルス感染症の発生)」

1.WHOの発表によれば、インド南部のケララ州Kozhikode地域において5月中旬以来、死亡率の高いニパウイルス感染症が発生しており、5月28日までに、確定例15名のうち、13名(うち1名は看護婦)が死亡しています。なお、生存中の患者は隔離病棟にて療養中です。

2.WHO Country Office for Indiaが5月23日及び31日に発表した内容概要は以下のとおりです。
(1)5月19日、ケララ州Kozhikode地域においてニパウイルス感染症による3名の死亡が初めて報告された。
(2)これはケララ州における最初の流行であり、発生場所はケララ州Kozhikode地区及びMalappuram地区である。
(3)患者と接触したと思われる人々は、現在、検査及び経過観察中であり、彼らの早期治療が死亡率の低減と流行の収束の鍵となる。
(4)ニパウイルス感染に対する特別な治療方法はない。感染を防ぐためには、病気の豚やコウモリに触れない、動物がかじった痕のあるフルーツを食べない、加熱していない椰子ジュースは飲まないこと。

3.5月31日、デリー準州政府(首都圏の地方政府)は以下の注意喚起を発出しました。
(1)デリーにおけるニパウイルス感染症の報告はない。
(2)ケララ州の該当地域への不要不急の旅行は避けること。
(3)疑わしい症状の者は、病院受診すること。
(4)生の椰子ジュースは飲まないこと、(動物が)かじった痕のあるフルーツは食べないこと。

4.つきましては、ケララ州への渡航・滞在を予定されている方や既に現地に滞在されている方は、最新の関連情報を確認する等して、感染に十分注意し、万一、感染が疑われる症状が出た場合には速やかに医療機関の診療を受けてください。

○ニパウィルス感染症については以下のサイトをご参照下さい。
厚生労働省検疫所
http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2011/10121600.html
国立感染研究所
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/447-nipah-intro.html

(問い合わせ先)
○在インド日本国大使館
電話:(91)11-2687-6564

 

<インド例2(2018年05月16日)>

「暴風雨に関する注意喚起(その2)」

1.16日,インド気象庁は,今後72時間以内に,デリー準州をはじめ北インド各地で暴風雨が発生する可能性が高いとの警報を発出しました(警報の詳細は下記インド気象庁のHPをご参照ください)。

インド気象庁:http://www.imd.gov.in/pages/allindiawxwarningbulletin.php

2.報道によれば,今月に入り,北インドを中心に散発的に発生している暴風雨により,100名以上の死者が発生しています。また,今朝発生した暴風による影響で,デリー市内でも1名が死亡した他,各所において,街路樹が倒れたりするなどの被害が発生しています。

3.
(1)つきましては,インドへの渡航・滞在を予定されている方や既に現地に滞在されている方は,上記インド気象庁のHPをよく確認し,また,報道等を通じ最新の関連情報を確認する等して,特に外出の際などには十分注意してください。
(2)特に,暴風雨発生時には,障害物が飛んできたり,街路樹が倒れるなどの被害が発生し,それに巻き込まれる可能性もありますので,外出を控えてください。
(3)今後しばらくの間,天候が急変し,暴風雨が発生する可能性がありますので,定期的にインド気象庁HPや報道を参照するなど,対策に心掛けてください。

(問い合わせ先)
○在インド日本国大使館
電話:(91)11-2687-6564

 

<アルゼンチン例1(2018年05月29日)>

「【邦人被害】車上強盗事件の発生」

1 日 時
5月24日(木)午後9時30分頃

2 場 所
ブエノスアイレス市レティーロ地区 リベルタドール通り689付近
(リベルタドール通りとリベルタ通り交差点付近)

3 概 要
当地在住の邦人男性が、私有車で帰宅中に上記交差点付近で停止していた際に、男性1名が車のフロントガラスの窓拭きをしたため、助手席側窓を全開しチップを渡そうとしたところ、別の男性1名が突然運転席側窓を叩き始め、これに被害者が気をとられていた隙に、助手席側の男が解放されていた窓から手を伸ばし、ナビとして利用するためにダッシュボードに設置していたスマホを強奪し逃走した。被害者に身体的被害はなし。

4 被害品
スマートフォン

5 防犯対策
(1) 車の窓は常に閉め、ドアはロックする。窓を開放する必要がある際は必要最小限にする。
(2)運転中は、高価な時計・指輪等はつけない。また、スマホ等も外部から視認しやすい場所や外から手の届く場所に置かない。
(3)荷物がある場合は座席の上に置かず、直接目視できない床に置いたりトランクに収納する。
(4)チップを渡す場合に備え、小銭をポケット等に準備しておき、部外者の目前で財布を出す事がないようにする。 以上

【問い合わせ先】
○在アルゼンチン日本国大使館 領事班
電話:(市外局番011) 4318-8200

 

<アルゼンチン例2(2018年05月29日)>

「ブエノスアイレス市内サン・ニコラス地区における銃撃戦の発生」

1 2月6日(火)午後2時頃,首都ブエノスアイレス市サン・ニコラス地区(Av. Corrientes y Parana)付近において強盗犯と見られるグループと警官による銃撃戦が発生し,3名の負傷者が出ています。

2 犯人の一部は逮捕されましたが,一部は逃走又は銃撃戦のあった付近に潜伏しているとの報道もあり,現在,警察が付近を封鎖し捜査中です。

3 付近に滞在されている方は現場に近付くことがないよう,また,不審な人物等にご注意ください。

4 防犯安全対策
(1)当地では銃器を使った犯罪が多発していることを認識し,外出する際は周囲の警戒を怠らない。
(2)近くで銃声等が聞こえた場合は直ちに低い姿勢をとり,堅牢なものの陰に隠れて身の安全を確保する。
(3)周囲の安全を確認後,可能であれば,低い姿勢のまま銃声等から離れるように安全な所に待避する。
(4)もし犯罪に巻き込まれた場合は決して抵抗せず,犯人を刺激するような行動や素早い動きはしない。以上

○在アルゼンチン日本国大使館
電話:(市外局番011) 4318-8200

 

ここから色んなことがわかります。

1、情報が具体的なものか、一般的なものか

一事件一事件を取り扱っているアルゼンチンに対して、

インドの情報は対象地域が広範囲で、情報が一般的なものに限られています。

 

2、安全情報の性質が異なる

アルゼンチンの主な事件がスリ、強盗、発砲なのに対して、

インドでは、テロ、自然災害、感染症など、安全情報の性質がかなり異なります。

 

 

国が抱える問題が違うので、この違いが出てきますが、

試しにインドとアルゼンチンの在留邦人を調べてみました。

 

インドにいる在留邦人の方が圧倒的に多いと思っていましたが、実は、

「アルゼンチンの在留邦人の方が多かったです。」

 

以下、在留邦人に関する最新情報(平成26年10月1日時点)です。

<長期滞在者>

429名(アルゼンチン)

8,061名(インド)

<永住者>

11,246名(アルゼンチン)

252名(インド)

<合計(在留邦人)>

11,675名(アルゼンチン)

8,313名(インド)

 

ここで在留邦人には、「長期滞在者」「永住者」の二種類が存在することがわかります。

「永住者」とは、現地の永住権を持つ日本国籍の人と指し、

「長期滞在者」とは、永住者以外で長期滞在している日本国籍の人を指します。

 

アルゼンチンの永住者が多いのは、アルゼンチンへ移民した日本人がたくさんいたためです。

20世紀初よりアルゼンチンへの移住政策が本格的に始まりました。

インドはそういった歴史的な背景がない一方、現在様々なビジネスチャンスが増え、

たくさんの日系企業が進出しているので、長期滞在者が多くなっています。

 

永住者はある意味、永住権を持つほどその国に根付いていて、

そこまで心配する必要はないので、

これらの安全情報は、主に長期滞在者向けとなっているのでしょう。

 

「今まで日本とどういう風に関わってきたか」によって、

現地に住む邦人の性質も異なるようです。

 

それにしても、興味深い違いです。

 

以上です。

 

アルゼンチンタンゴシューズなら、

ラテンシューズの在庫モデル数業界No.1の「アタリマ」がオススメです!

 

「にほん ブログ村」に登録してます。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ タンゴへ
にほんブログ村

応援いただける方は、クリックお願いします。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
メールマガジンでも、同じ内容で発行していますので、興味ある方はご登録お願いします。
★メールマガジン登録★
http://www.mag2.com/m/0001616739.html
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆