【アルゼンチンタンゴ】タンゴやペアダンスのイベントで、新型コロナウィルスにどう対応するか Vol.395

先日、新型コロナウィルスに関する記事を書きました。

【日本】やっぱり言おう、新型コロナウィルスについてー外から見る、日本の滑稽さ Vol.394

2020.03.01

 

色んな意見があり、世界中でたくさん議論されています。

 

さて、ここで問題となってくるのが、

「タンゴ」

を含めた

「ペアダンス」

です。

 

厚生労働省のホームページには、

「現在、感染を拡大させるリスクが高いのは、

対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、

会話などで一定時間以上続き、

多くの人々との間で交わされる環境だと考えられます」

という文章がありますが、

「これ、まさにタンゴ(ペアダンス)じゃん(笑)。」

 

これは、「濃厚接触」に該当するでしょう。

 

「え、じゃあタンゴのイベントやレッスンはどうしたらいいの?」

「レッスンに行ったら、感染する可能性があるの?」

という、疑問が出てくると思います。

 

この問題に対して、どう対応したらよいのでしょうか?

 

特に2月26日に、首相がイベントの自粛や縮小を促すコメントが発表されてから、

イベントのキャンセルが続出し、自粛ムードが漂っています。

 

これに対して、私は、

「以下の条件であれば、自粛する必要はなく、開催してよい」

と考えています。

 

どういう条件なのか、

主催者側の観点から、5点挙げます。

 

1、参加者全員に検温・手消毒を義務付ける

特に検温は必須です。

別に参加者を疑っているわけではなく、

参加する人全員が気持ちよく、その環境にいるために必要です。

これをすることによって、

「定期的に検温していない感染予備軍の人」

「微熱だけど、頑張って来てしまう人」などを

防ぐことができます。

手消毒は言われなくても、個人個人でやるはずなので、検温のほうが重要です。

もちろん「参加者」というのは、主催者側も含めた全ての人を指します。

これを行っていないダンス会場には、正直行きたくありません。

 

 

2、咳やくしゃみが顕著な人や体調不良の人は、主催者の独断で帰ってもらう

「1」によって、発熱を伴う人は会場にいないことになりますが、

発熱していなくても、咳やくしゃみなどで感染する可能性があります。

その可能性を最小限に抑えるために、そういう症状の人がいたら、

主催者の独自の判断で、返金などして帰ってもらうことが必要です。

 

「1」「2」を行うことによって、

潜伏期間の人は含まれますが、

感染の可能性が非常に低く、元気な人が残ることになります。

 

 

3、換気しやすい会場を使用する

ペアダンスの性質上、どうしても、二人の距離を制限するのは難しいので、

会場全体の環境を整える必要があります。

 

厚生労働省のホームページにも、

「イベントを開催する場合には、

風通しの悪い空間や人が至近距離で会話する環境は感染リスクが高いことから、

その規模の大小にかかわらず、その開催の必要性について検討するとともに、

開催する場合にあっては、風通しの悪い空間をなるべく作らないなど、

その実施方法を工夫するようお願いします。」

とあります。

 

ペアダンスの場合、屋内の会場がほとんどで、かつ大音量の音楽を使うため、

会場を閉め切ってしまうケースが非常に多いです。

 

しかし、重要なのは、風通しのよい会場です。

音楽を使用するため、常時窓やドアを開けておくことは、難しいかもしれませんが、

少なくとも頻繁に換気をする必要はあります。

 

いっそうのこと、屋外でイベントを開催してもいいかもしれません。

 

 

4、清潔な会場を作る

言うまでもありませんが、

使用する会場で、手で触れやすい部分を消毒しておく必要があります。

会場にアルコール消毒液や除菌ウエットティッシュを設置して、

参加者に使用を呼びかけたり、トイレを消毒しておく必要もあります。

手間はかかりますが、可能な限り、清潔な会場を作ることが大事です。

 

 

5、以上の条件の下、自己責任で来てもらう

以上の対策の意図を了承してもらった上で、自己責任で来てもらいます。

主催者側ができる最大限の対策で、

感染する可能性が最小限になっていますが、それでもゼロとは言えません。

 

また、万が一感染者が発生しても、

どこで感染したかはわかりませんし、そのトレースもできないので、

一概に「ペアダンスが悪い」ということにもならないでしょう。

ダンス会場に来るまでの電車やバスで感染している可能性の方が

高いかもしれません。

 

 

以上が5点です。

 

自分が一参加者で、「1〜5」の対策をしてくれていれば、喜んで参加します。

 

 

そもそも、「なんで自粛する必要があるのか?」

まず、首相の発言の意図をきちんと理解していない人が、

全てのイベントが自粛対象だと勘違いしてしまっています。

(理由は後述します。)

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL26HUM_W0A220C2000000/?fbclid=IwAR0yQ1k0J0Pm8QamnswuWQLM4AH-97XOkGQBmU_RDx2PK2gelxnijIIzq8Q&n_cid=SPTMG002

 

ゆえに、

「政府要請」「首相要請」で、

ペアダンス関連のような小規模なイベントを、キャンセルする必要はありません。

 

 

さて、ここからは「タンゴ」に関してです。

https://www.facebook.com/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B4%E9%80%A3%E7%9B%9F-668499199924509/

 

日本タンゴの中でも、大きな組織であるFJTA(一般社団法人日本アルゼンチンタンゴ連盟)が、

以下のようなコメントを出していました。

「政府から大規模イベントなど開催中止、延期を要請する理由が、

報道も含めて、しっかり行き届いていない様子です。

一部では、気合と根性、愛国心、精神論で乗り切る・・・

と単純な理解を示す人、それに対して憤慨する人。

ネットのゴシップ情報に惑わされ、役立つ情報にたどり着けない人も多くいると思われます。

今回の政府の要請とその背景には、次の記事にあるような状況があったと、私個人として理解しています。

https://gooday.nikkei.co.jp/…/report/14/091100031/022600659/

 

自分の意見に合うような、ニュース(これこそゴシップ?)を選択して、

自分の論を正当化するのは、よくありません。

しかも、「一大学教授が話していること」を、「政府の要請の根拠」として、位置づけているのは、

著しい論理の飛躍があります。

また、この文章全体(上記は一部)から「大規模のイベント」がタンゴの通常のイベントに当てはまると、

想定されていますが、それも違います。

 

 

また、他のコメントの中に、

「ミロンガとレッスンの大きな違い

ミロンガ、パーティーは 不特定多数が参加する

レッスンは、 特定少数が参加する」

とあり、だから

「特定少数が参加するレッスンは、しっかり対策を施せば、継続の道は残されている」

と、結論づけています。

 

問題なのは、「不特定多数」「特定少数」ではなく、

「感染の疑いが高いかどうか」「参加者をコントロールできるか」です。

特定少数だから感染していないとは限りません。

 

そのための「参加者全員の検温」「必須」です。

 

しかし、残念ながら、FJTAのコメントの中には、

「参加者全員の検温」という対策は表記されていませんでした。

 

さて、「なぜ、政府が大規模なイベントの自粛を要請したか」、というと、

「主催者が参加者をコントロールできないから」です。

例えば、一万人来るイベントで、全員を検温したり、

咳やくしゃみをしているか全員を常時チェックするのは、現実的ではありません。

 

逆に言えば、参加者をコントロールできる規模のイベントは、開催できるでしょう。

 

 

 

上記の5点に対応できれば、開催してもよいと思います。

あとは、主催者の判断です。

自粛するのは簡単ですが、開催するのは勇気が入るし、

いつも以上に大変だと思います。

 

「それでも開催する」という勇気ある、前向きな姿勢に、

私は賛同しているので、今回、このような意見を述べさせていただきました。

 

 

もし、新型コロナウィルスに関して、不安な方がいれば、

厚生労働省のホームページを見ましょう。

基本的な情報はここで十分であり、

他のニュースや、テレビなどを見る必要はありません。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html#Q18

 

また、タンゴに関しては、別にFJTA自体を批判しているわけではなく、

今回の未知のウィルスという騒動に対して、

「自分だったら、こうした方がいいのではないか」という一つのアイデアを

提示しているにすぎません。

こういう議論を通して、安心して気持ちよくタンゴを踊れる環境が

日々改善されることを願っています。

 

 

 

以上です。

 


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