年末年始になると、海外で活動していたタンゴダンサーたちの多くが、
ブエノスアイレスに戻ってきます。
年末年始は日本で過ごしたい日本人と同じ感覚でしょう。
この時期は、年に2回の「ブエノスアイレスがタンゴで盛り上がる時期」の一つです。
そして、この機会を利用して、特別なイベントが開催されます。
その中でも、特に印象的だったのが、「グスタヴォ・ナヴェイラ(Gustavo Naveira)」のクラス。
彼らは拠点が海外なので、アルゼンチンでクラスが開かれることはほとんどありませんが、
今回、アルゼンチンに一時帰国していたので、「3日のみ」クラスが開催されることとなりました。
ペアを組んでいるのは、「Giselle Anne」という女性です。
彼らは、タンゴ・ヌエヴォの代名詞として、よく出てきます。
早速、彼らのダンスを見てみましょう。
アブラソ(abrazo)が完全に離れることがあります。
男女ともにsacada(サカーダ)がよく使われます。
クラスの様子を紹介します。(初日と三日目に参加しました)
少し遅刻しましたが、すでに音楽が流れていて、
レッスンを受けにきていた人たちが自由に踊っていました。
レッスン参加者の中には、有名な先生たちもいました。
ダンスのレベルは高く、ほとんどペアで来ていました。
(なんと、3日目は、彼の息子のFederico Naveiraも来ていました笑)
冒頭、スペイン語しか話さないこと、録画はできないことを説明され、
早速、Figura(一連の動き)を教え始めました。
クラスの進め方は、
figuraの一部を少しずつ教え始めて、最終的に一連の動作が完成する形です。
途中で、ポイントが説明されます。
彼らの冗談交じりの説明で、クラスの雰囲気は終始穏やかでした。
気になったポイントをいくつか挙げます。
1、高度なテクニック
ColgadaとVolcadaをほぼ一緒に行うもの、
男性のback sacadaが当然綺麗にできる前提でのFiguraなど、
彼らが教えるfiguraの内容は高度なものでした。
2、天邪鬼的な動き(Mala Onda)から生まれる意外性
例えば、「ベーシックの5」で女性がクロスした後、
通常考えられる動きは、
A. 前に行く(ocho adelante・前オチョ)
B. サイドに行く
C. 後ろに下がる(ベーシックの6)
ですが、
なんと彼は、
D. ocho atras(後オチョ)
を女性にさせるリードをしました。
他には、通常なら溜めて大きく行う、女性のadorno(アドルノ)を
敢えて、小さく、素早く行うことで、すぐに次の動作につなげられるような、リードをしていました。
彼は自身のことを「Mala Onda(天邪鬼)」と呼んで、
意外な動きをいとも簡単にやってみせます。
おそらく、ここから彼のオリジナリティーが生まれたのでしょう。
3、タンゴ・ヌエヴォの中でも、クローズドなアブラソは重要
最後に彼らが見せたfiguraは、
全てクローズドなアブラソで行うものでした。
アブラソが完全に離れたりする彼らだからこそ、
クローズドなアブラソは非常に重要であることを、
ほのめかしているように感じました。
今回のクラスで習った一部を、友人が踊ったものがあるので、共有します。
彼が踊った動画がないのが、残念ですが、
彼らのタンゴは、他のダンサーと一線を画しており、
一つのスタイルを確立していると言ってよいでしょう。
色んな形のタンゴが存在していることは、非常に重要なことです。
100人先生がいれば、100通りのスタイルがあります。
ぜひ、色んな先生のクラスを受けてみてください。
以上です。
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